猫の恩返し | |
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ジャンル | ファンタジー |
映画:猫の恩返し The Cat Returns | |
監督 | 森田宏幸 |
制作 | スタジオジブリ |
封切日 | 2002年7月20日 |
上映時間 | 75分 |
コピーライト表記 | ©2002 猫乃手堂・TGNDHMT |
吉岡ハル
バロン ムタ トト ルーン ユキ ナトル 猫王 |
池脇千鶴 袴田吉彦 渡辺哲 斉藤洋介 山田孝之 前田亜季 濱田マリ 丹波哲郎 |
■テンプレート使用方法 ■ノート |
猫の恩返し | |
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The Cat Returns | |
監督 | 森田宏幸 |
脚本 | 吉田玲子 |
製作 |
松下武義 氏家齊一郎 星野康二 宮川智雄 相原広徳 高井英幸 |
出演者 |
池脇千鶴 袴田吉彦 渡辺哲 斉藤洋介 山田孝之 前田亜季 濱田マリ 丹波哲郎 |
音楽 | 野見祐二 |
主題歌 | つじあやの |
撮影 | 高橋賢太郎 |
編集 | 内田恵 |
配給 | [[image:テンプレート:Country flag alias Japan|border|25x20px|テンプレート:Country alias Japanの旗]]東宝 |
公開 |
[[image:テンプレート:Country flag alias Japan|border|25x20px|テンプレート:Country alias Japanの旗]]2002年7月20日 [[image:テンプレート:Country flag alias Turkey|border|25x20px|テンプレート:Country alias Turkeyの旗]]2002年11月29日 2003年5月2日 [[image:テンプレート:Country flag alias UK|border|25x20px|テンプレート:Country alias UKの旗]]2005年5月7日 |
上映時間 | 75分 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
allcinema | |
キネマ旬報 | |
AllRovi | |
IMDb | |
テンプレート:ウィキプロジェクト アニメ 『猫の恩返し』(ねこのおんがえし、英:The Cat Returns)は、森田宏幸監督によるスタジオジブリのアニメーション映画である。「今を生きることの素晴らしさ、大切さ」がテーマ。2002年に『ギブリーズ episode2』と同時上映で公開。
概要[]
スタジオジブリの作品『耳をすませば』の主人公・月島雫が書いた物語、という位置づけの作品で、スピンオフ作品にあたる。猫の男爵バロンが2作に共通して登場する。宮崎駿のリクエストをうけて柊あおいが描き下ろしたコミック『バロン 猫の男爵』を原作とする作品[1]。
バロンの声を担当する声優は主人公とのバランスを考慮し、『耳をすませば』の露口茂から袴田吉彦に変更された(監督曰く「若々しい感じを出したかった」との事。もっとも、制作時点で既に露口は芸能活動を休業している状態だった)。また、『耳をすませば』で雫の声を担当した本名陽子が、クラスメイトのチカ役を担当している。
キャッチコピーは「猫になっても、いいんじゃないッ?」(糸井重里)。
日本国内の興行収入64.6億円、DVDとVHSを合わせたビデオグラム出荷本数は2007年5月時点で72万本[2]を記録した。
あらすじ[]
何となく日常を過ごす、ごく普通の女子高生・吉岡ハルは、ある日、車に轢かれそうになった猫を助ける。助けられた後、その猫は日本語で礼を述べ、二足歩行で歩き去る。実は、彼は猫の国の王子・ルーンだった。
次の日、猫の国から、王子の命を救ったお礼の品が届けられるが、猫じゃらし、マタタビ、ネズミといった、猫しか喜びそうのない代物ばかり。文句を言うハルに、それならば猫の国へご招待致しますと使者は答え、突然現れた猫の集団に、ハルは連れ去られてしまう…。
登場キャラクター[]
- 吉岡ハル
- 本作の主人公。日常を何となく過ごす、ごく普通の女子高生。朝に弱く、寝坊で学校を遅刻してしまうことも。母子家庭のため、母が仕事で多忙な時は炊事などを引き受けており家事は得意。既に別の女生徒と交際しているクラスメイトの町田に片想いをしている。
- ある日、「猫の国」の王子ルーンを交通事故の危機から偶然助けたところ、無理やり彼の結婚相手に選ばれ、猫の国へ連れて行かれそうになってしまうことに。困り果てていたところ、不思議な声(後述)に導かれ、ムタの案内で「猫の事務所」へ辿り着き、バロンと出会う。
- 当初は数々のトラブルから、「猫なんて助けなければ良かった」と後悔していたが、バロンらとの触れ合い、猫の国での奮闘などから心境の積極的な変化が見られるようになる。終盤には自身を助け導いてくれたバロンを男性として意識する程に。
- 物語のラストでは劇中での様々な経験からきた気持ちの現れからか、朝寝坊や町田への片想いなどといった態度を改めるようになり、肩まで伸ばしていた髪もさっぱりとショートヘアにカットしている。
- バロン(フンベルト・フォン・ジッキンゲン、Humbert von Gikkingen)
- 「猫の事務所」(原作では「地球屋」という名前がある)の所長。「男爵」という設定で、身の丈30センチほどの、二足歩行で歩く猫の獣人。タキシード姿にステッキを持っており、イギリス紳士を連想させる風貌をしているが、名前はどちらかというとドイツ貴族に近い。性格は如何なるときでも冷静沈着、紳士的でムタ曰くキザ。剣術の腕前は一流で、身体能力にも優れている。また、ラストでハルの頬をなでるシーンを始め、左手を主に使っているシーンがよく見受けられる。
- 自身が客に振舞う、特製スペシャルブレンドの紅茶は毎回味が変わるとのこと(劇中でハルはそれを「すごく美味しい」と評しており、その際には「君はツイてる」と返している)。
- 原作での毛色は黒に近いこげ茶で衣装も黒を基調としている一方、映画版では黄色がかった茶色の毛皮に白のタキシードを羽織っている。一人称は基本的に「わたし」であるが、クライマックスの1シーンのみ、ハルに対し「俺を信じろーっ!」と発している。実像が人工物であるため、「ゆ」の発音が可能。
- 原作では映画版と比べると少々茶目っ気が強め。一方で、猫の国を滅ぼしかねない凄まじい能力を秘めているらしい。
- ムタ(ルナルド・ムーン、Renaldo Moon)
- バロンの仲間の太った猫。普段は、商店街をうろうろしている。口が悪く短気で気難しいが、根は善良でいざという時には頼りになる。甘い物が大好きで(数十個のケーキすら彼にとっては恐るるに足らない)、こだわりも持っているようだ。昔、猫の国で悪さを働いたらしく猫の国では伝説の犯罪者「ルナルド・ムーン」として知られ、壁画にもなっていた。ハルをかなり上の階段に放り投げることができるほど力持ち。ムタをブタと間違えられると怒る。
- トト
- バロンの仲間のカラス。普段は石像(原作ではカササギ)だが、事務所が動き出すと、知性を持つ様になる。ムタとは喧嘩ばかりしているが、困難にぶつかった時は力を合わせている。色々とハルやバロンの手助けをする。たくさんの仲間の群れを呼ぶことができる。
- ルーン
- 猫の国の王子。恋猫のユキが好きだったお魚型のクッキーを探し人間界に来ていて、車に轢かれそうになったところをハルに救われる。猫王を反面教師にしてきたため、父親と違い誠実で真面目な性格をしている。父親と同じオッドアイ。終盤にユキにプロポーズする。原作では映画とは違い、マイペースな性格である。
- ユキ
- ハルが幼い頃に出会った白猫。ハルを助ける為に彼女を「猫の事務所」へと導いた「不思議な声」の張本人。悲しそうな目をしている。かつて、ハルに食べさせてもらったことから、人間界で売っている魚の形をしたクッキーが大好き。猫王のお城で給仕をしている。ルーンとは恋人(恋猫)関係にあり、終盤にプロポーズを受ける。原作では少々生意気な性格となっている。
- 猫王
- 猫の国の王で、王子・ルーンの父親。オッドアイである。我侭な暴君だが、最高権力者なので誰も逆らえない。ルーンを溺愛するが、彼を人間の娘と結婚させようと、彼やハルの意思を全く無視して2人の結婚を強行しようとする。しかし、ルーンが彼の恋人・ユキとの結婚を猫王の前で発表するとそれを素直に祝福するが、今度は自分がハルの結婚相手に名乗りをあげる無茶苦茶な王様。原作では行方不明の妃がおり、最後に探しに行く。映画では「ねこおう」と呼ばれているが、原作のルビは「みょうおう」で統一されている。終盤で塔を爆破するなどかなりやる事は豪快であった。この騒動の後引退を決意。
- ナトリ
- 猫王の第1秘書。非常に有能で猫王を頭脳面でサポートしている。冷静沈着な性格で猫王の支離滅裂な命令にも、きちんとこなす。唯一ムタに疑問を持っていた。原作では登場しない。終盤で猫王と共に引退を決意。
- ナトル
- 猫王の第2秘書。垂れ下がった耳が特徴的で、ナトリと違い能天気な性格。ハルを猫の国に連れてきた。原作では大、中、小と3匹いる。
- 吉岡直子
- ハルの母。夫はおらず、一軒家で娘のハルと2人で暮らしている。パッチワークの仕事で生計を立てている。
- ひろみ
- ハルの親友でクラスメイト。ラクロス部に所属している。明るく思ったことをはっきりと述べる性格。同じクラスメイトで卓球部の柘植君がお気に入り。元は柊あおい作の短編マンガ「桔梗の咲く頃」(「耳をすませば幸せな時間」に収録)の登場人物で、柘植君(本作では主人公)に片想いしている設定は同じである。
- チカ
- ハルのクラスメイト。メガネをかけている。ひろみと卓球部の試合を見に来ていた。
声の出演[]
キャラクター | 日本語版 | 英語版 |
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吉岡ハル | 池脇千鶴 | アン・ハサウェイ カティア・コー(幼い頃) |
バロン | 袴田吉彦 | ケイリー・エルウィス |
ムタ | 渡辺哲 | ピーター・ボイル |
トト | 斉藤洋介 | エリオット・グールド |
ルーン | 山田孝之 | アンドリュー・ベヴィス |
ユキ | 前田亜季 | ジュディ・グリア |
猫王 | 丹波哲郎 | ティム・カリー |
ナトリ | 佐戸井けん太 | ルネ・オーベルジョノワ |
ナトル | 濱田マリ | アンディー・リクター |
吉岡直子 | 岡江久美子 | クリスティン・サザーランド |
ひろみ | 佐藤仁美 | クリスティン・ベル |
チカ | 本名陽子 | |
その他 | 田中敦子、宮本充、長克巳、塚本景子、白鳥由里、香月弥生、駒村多恵、鈴井貴之、大泉洋、安田顕、岸祐二、中村俊洋、清水敏孝、青木誠、江川大輔、新垣樽助、よのひかり | グレッグ・バーグ、エリン・チェンバース、ロバート・クロットワージー、テリー・ダグラス、コートニー・ドレイパー、ジェイソン・ハリス、モナ・マーシャル、ブラッドリー・ピアース、ディズ・ホワイト |
スタッフ[]
- 原作:柊あおい(『バロン - 猫の男爵』(徳間書店、2002年3月、ISBN 4-19-770088-1)より)
- 企画:宮崎駿
- 監督:森田宏幸
- 脚本:吉田玲子
- 音楽:野見祐二
- キャラクターデザイン・レイアウト:森川聡子
- 作画監督:井上鋭、尾崎和孝
- 作画監督補:稲村武志、山森英司、田村篤、山下明彦
- 動画チェック:坂本豊、中込利恵、大西綾、藤井香織
- 動画協力:スタジオコクピット、アニメTOROTORO、ラジカル・パーティー
- 美術監督:田中直哉
- 色彩設計:三笠修
- 仕上検査・色指定:林留美子、山崎紀代美
- 特殊効果:榊原豊彦
- 撮影監督:高橋賢太郎
- 編集:内田恵(瀬山編集室)
- 編集助手:武宮むつみ
- 録音演出:林和弘
- 整音:住谷真
- 効果:野口透(アニメサウンド)
- フォーリー:帆苅幸雄、丹雄二、北田雅也、岡瀬昌彦
- フォーリーミキサー:井上秀司
- フォーリー収録:東宝サウンドスタジオ(両角佳代子)
- 録音スタジオ:東京テレビセンター(今泉武、岩名路彦)
- 光学録音:上田太士
- デジタル光学録音:西尾曻
- ドルビーフィルム・コンサルタント:森幹生、河東努
- dtsマスタリング:中山敦子、相川敦
- キャスティング・プロデュース:PUG POINT・JAPAN(畠中基博、安直美、佐藤あゆみ)
- 音響制作:KiKi
- 音楽制作マネージメント:岸健次郎、久松有子
- レコーディングエンジニア:大野映彦
- ミュージックエディター:大野直子
- 演奏:東京フィルハーモニー交響楽団
- 指揮:熊谷弘
- 音楽収録:東京オペラシティ コンサートホール
- 音楽制作:スタジオジブリ(稲城和実)
- タイトル:真野薫、マリンポスト
- 制作プロデューサー:田中千義
- 制作デスク:出口秀男、居村健治
- 制作進行:神村篤、望月雄一郎、清川良介
- ポスプロ担当:古城環、津司紀子
- 演出補佐:齋藤純也、今井靖、泉津井陽一
- 監督助手:鶴岡耕次郎
- 制作業務担当:野中晋輔
- 制作業務デスク:川端俊之
- プロデューサー補:石井明彦
- 広報:西岡純一、鵜飼由美子、白木伸子
- 渉外:荒井章吉
- 音楽著作権:長井孝
- キャラクター商品開発:今井知己、浅野広一、井筒理枝子
- 出版:田居因、筒井亮子、渋谷美音
- 管理担当:島宮美幸
- 協力:創芸、デジデザイン・ジャパン、D-REC、山﨑文雄、新井紀乃、吉田純哉、笹木信作
- 特別協力:ローソン
- 宣伝プロデューサー:伊勢伸平
- 特別顧問:徳山雅也、矢部勝
- 予告編製作:ガル・エンタープライズ(坂垣恵一)
- 海外プロモート担当:スティーブン・アルバート、武田美樹子、網崎直
- 「猫の恩返し」製作委員会:徳間書店、日本テレビ放送網、博報堂、三菱商事、東宝
- 製作担当:奥田誠治、藤巻直哉
- 現像:IMAGICA(タイミング:平林弘明、フィルム・レコーディング:豊谷慎吾、柴田祐男、本間政弘、カラー・マネジメント・システム:遠藤浩平、山井哲也、フロント業務:鈴木優子、志村由布子、ラボ・マネジメント:川又武久)
- 制作協力:高橋プロダクション、T2Studio、テレコム・アニメーションフィルム、D.R MOVIE、スタジオ・ファンタジア
- 制作:スタジオジブリ
- 製作:松下武義、氏家齊一郎、星野康二、宮川智雄、相原宏徳、高井英幸
- 製作プロデューサー:鈴木敏夫、高橋望
- 配給:東宝
主題歌[]
- 『風になる』
- 作詞・作曲・歌:つじあやの、編曲:根岸孝旨、弦・管編曲:山本拓夫
- シングル:SPEEDSTAR RECORDS
- サントラ:徳間ジャパンコミュニケーションズ
- エンディングではAcoustic Versionが使用されている。
脚注[]
- ↑ バロン 猫の男爵 - スタジオジブリ
- ↑ 110万冊無料配布。“ゲドを読む。”の狙いを読む 宮崎吾朗監督作品「ゲド戦記」DVDのユニークなプロモーション、日経ビジネスオンライン、2007年5月21日。
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