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テンプレート:漫画ののちゃん』は、いしいひさいち4コマ漫画作品。サトウサンペイの『フジ三太郎』に代わる朝日新聞朝刊の4コマ漫画作品として、1991年10月10日から『となりのやまだ君』の名称で連載開始。同作者の『おじゃまんが山田くん』を意識して付けた名前だったが、主人公であるはずののぼるくんよりも妹のののちゃんの人気が高かったため、1997年にタイトルと主人公が変更された。

サザエさん方式で物語が進められているため、登場人物は年を取っていない。

いしいの病気療養に伴い、2009年11月22日から2010年2月28日まで休載していた。

概要[]

いしいにとって初めての(毎日掲載を前提とした)新聞連載作品である[1]。しかし、それまでの雑誌などでの作風を大きく変えることなく、作品を執筆している。このため、全国紙の新聞連載4コママンガとしては前例のないような表現が見られる(特に『となりの山田くん』初期)。その一つとして、レギュラー人物に関西弁を話すキャラクターを複数設定したことがあげられる。また、有名人に対するあからさまな揶揄や、隠語に近い言葉を登場人物にしゃべらせるといった点もある。例としては以下のようなものがあった。日常漫画でありながらもSFやファンタジー的な要素も折り込まれている。

  • 内閣総理大臣退任からまもない時期の海部俊樹を「英語をしゃべらない宮沢さん」とあからさまな形で揶揄した[2]
  • 角川春樹が麻薬取締法違反の容疑で逮捕されたとき、「クスリなしでもラリっとった」というセリフを登場人物(しげ)に言わせた[3]
  • 渡邉恒雄をモデルとするワンマンマンを登場させた。このエピソードの発表時は、読売新聞側が「特定個人(渡邉)を中傷するような漫画の掲載」を非難する事態になった[4]

兵庫県南部地震発生直後には被災地の住民の安否を気遣う山田一家の様子が描かれた。その後も約5日間に渡り同地震関連の作品を立て続けに掲載している。ひとつの時事ネタをこれほど連続して描いたのは後にも先にもこの時のみであった。『ののちゃん』となってからは、有名人の揶揄も含め、時事ネタは減少している。

初期は振り仮名はついていなかったが、現在はカタカナで振り仮名がついている。新聞連載4コママンガとしては、オチが難解なエピソードも散見されるが、それがこの作品に独特の味を生んでいる。

2010年の連載再開後は、のの子のクラスの学級新聞に載った4コマ漫画という体裁で別の漫画が描かれるケースが出ている。内容としては、初期のような実在人物を揶揄したもの[5]や、いしいの他の作品(「忍者無芸帖」[6]「嗚呼!栄冠は君には輝かない」[7]B型平次捕物帳[8]「仁も義もなき戦い」[9])と同一もしくは類似したものがある。

「となりのやまだ君」と「ののちゃん」の相違点[]

改題の際、世界観は同じであるが、登場人物の配役が一部変更された。

  • 「となりのやまだ君」では、のの子の小学校の校長先生だったキャラクター(野村監督を流用した物)が、「ののちゃん」では市民病院の院長として登場した。
  • 「となりのやまだ君」では、まつ子の甥っ子で売れない推理小説家だった田淵コ-スケが、「ののちゃん」では第三小学校の体育の先生の田淵先生として登場する。
  • 「となりのやまだ君」では、小さな工場の社長だったキャラクターが、ののちゃんでは小学校の校長先生になっている。
  • たかしの兄(義男、のの子の伯父)は「となりのやまだ君」では近所でアパート経営をしていたが、「ののちゃん」では故郷で農業をしている。
  • のぼるの学年の生徒の数が500人(となりのやまだ君)から、200人、180人(ののちゃん)と減っている。

登場人物[]

山田家の人々[]

山田のの子
主人公。小学3年生。山野市立第3小学校の3年3組に在籍している。いつも多くの友人達と遊ぶ活発な一面がある一方で、母親譲りの怠け癖で、「やるべきこと」(勉強や部屋の掃除など)をやるのは苦手。そのため成績はクラスでビリ争いで、テストで3回に1回は0点を取るほど。
それでいて、生来のグータラとお気楽な性格ゆえに、「努力する」どころか、「努力しようと思う」ことすらごくまれ。その時期も、ほとんど夏休みの始まりや終わり近くに限られる。(ただしこのような態度は周辺のクラスメイトにもそのまま当て嵌まることであり、作中でとりわけ劣等生として描写されているわけではない。)
食い意地が張っており、その小さな身体からは信じられないほどの大食い。しかもおいしいものばかり食べたがるので、まつ子によく止められてしまう。
極度の朝寝坊で、学校には遅刻しないことのほうが少ない(クラスメイトも、のの子は遅刻するのが当たり前だと思っている)。夏休みには、1日16時間眠るほど。加えてイタズラ好きな一面もある。
現実の子供たちにとっては、反面教師そのものと言って良い。
死神タイガース(後述)でショート。
山田まつ子
母親。年齢は40歳(『アニメ版』)。常にご飯のおかずのネタに困っている(結論は大体カレー)グータラ&ズボラ主婦。それゆえ夏の昼食は毎日そうめん、冬は毎日鍋もの、のぼるの弁当は1日おきにソーセージとタマゴ焼といった調子。
グータラ揃いの山田家でも一番の怠け者で、「やらねばならないことが有ること」それ自体、「やらねばならないことが増えること」それ自体が、重度の精神的苦痛らしい。逆に、「やらねばならなかったはずのことをやらずに済む」と大喜びする。
たまに主婦・母親らしい気遣いをすることもあるが、大抵間が悪く無意味なものになってしまう。
のの子同様、現実の主婦にとっては反面教師そのものと言って良い。
趣味は模様替え(時には庭の模様替えまでする)と、のの子が所有するテレビゲーム。関西出身で、母・しげ同様関西弁が抜けない。名前の漢字表記は“松子”。
山田たかし
父親。年齢は40歳(『アニメ版』)。平凡なサラリーマン。妻や娘よりは、さすがにずっと勤勉。ポンコツ車でのドライブとゴルフ、パチンコが趣味。日曜大工も趣味だが、何を作ってもすぐ壊れる上、修理をすればもっと壊してしまうほど腕が悪いので、家族にとっては有難迷惑(「こわし屋たかし」の異名を持っている)。割と短気で家族の買い物で待たされたりパチンコに大負けすると機嫌を悪くする。自動車の運転席が書斎代わり。誕生日は10月31日。柔道3級(又は初段)の腕前。口グセは「この家はオレが建てた」だが、これは予算不足で家の建設時ずいぶん手伝ったからである。忘れっぽい性格で傘は毎回のように忘れ、シュウマイを頼めばカボチャを買ってくるほどである。夏は後頭部がメッシュになったベースボールキャップポロシャツ、冬はコートに手袋の格好が多い。マニュアルトランスミッション車の免許を持っている。よくパソコンに挑戦しては諦めていたが現在は使いこなしている。会社では職員3名(『ののちゃん』以降)の雑務課に所属。『新ノンキャリウーマン』では課長としての様子が伺える。勤務先や職務については、「造船所でタンカーの調達を担当」という設定が語られている[10]
山田のぼる
となりのやまだ君時代の主人公で、のの子の兄。平凡な中学2年生(部活の後輩が登場するまでは1年生。『となりのやまだ君』時代は2年B組で、修学旅行にも行っている)。母親と妹のグータラと大食いのせいで、年中迷惑をこうむっている。
得意教科は社会だけで特に数学が苦手。妹と違って「努力しようという意志」は有るが、なかなか行動に結びつかず、当然ながら成果もあがらない。テストの成績はいつも平均点か平均以下であり、テストが終わると後悔して勉強するタイプ。また、『やまだ君』時代は概ね低成績ながらも好不調の差が激しい(成績推移が「マグニチュード7.5」と言われたり、年に一度社会科で最高点を取るなど)という設定もあった。
友人の山下・田中と同じく野球部所属。家族が試合の応援に来るのを嫌がる。
山野しげ
祖母(まつ子の母)。70歳(アニメ版では68歳)。活動的だがひねくれもののハードボイルド婆さん。さすがに娘や孫娘よりは勤勉だが、陰湿な一面も。怖いもの知らずで墓石の上に腰掛けたり、金属バットとスパナを持って暴走族を注意しに行くなどの行動をとる。あと30年は生きるつもりである。相撲は貴乃花、野球は巨人ファンでシーズンにはアンチ巨人のたかしと言い争う。FIFAワールドカップ フランス大会ではイタリア代表を応援していた。山田家の土地(埋立地)の所有者。『となりのやまだ君』初期は現在より少し意地悪に描かれている。気紛れにビーフストロガノフの調理を試みることがあるが、これまで成功したためしはない。関西出身で関西弁を話す。
ポチ
山田家で飼われている犬(ポチ本人は自分を山田家の隣人と思っている)。好物ははんぺん煮干。シッポは振らない、散歩は嫌い、呼んでも聞こえないフリをする等非常に無愛想で飼い犬らしからぬ性格。「フン」という、人を見下した表情をするがこの性格はしげに似たといわれている。冬は勝手に家の中に入ってきてコタツの中にもぐりこむ。近所のノラ猫・ドスコイにエサを食われたり小屋をのっとられる、犬の癖に吠えない(見知らぬ人には普段どおり無愛想か挨拶をしだす)等まったくもって犬らしくない(たまにのぼるに噛み付く)。頻繁に放浪し、近所でも可愛がられている。そのくせ、飼い主との散歩は嫌がる。餌は山田家より両隣の家から貰うことが多く、食事を与えているまつ子と、ほぼ同じものを食べさせられているたかしを怒らせる。『となりのやまだ君』では子犬の頃に捨てられていたのを当時小学生ののぼるに拾われたという設定だったが、後に子犬の頃に山田家に貰われた設定に変更された(『フン!』徳間書店)。なお、となりのやまだ君時代に一時的に名前が『光秀』になった事がある。
モデルは作者自身が飼っていた「チョビ」。チョビは19歳と長生きし、人間不信で愛想が無かったようである。また、ポチの猫的な性格には当時の飼い猫「クロ」の影響があるとも語られている。

小学校の先生[]

藤原瞳先生
のの子の担任で27歳。授業をするのが嫌いで何かというと自習にしてしまうズボラな性格。座右の銘は『適当』。教育方針は『勉強は登山と一緒』(無理して登る必要は無い、の意味)。生徒への愛情はそこそこあるようだが、教育については真面目に考えようともしない。
酒好きで二日酔いで学校へ来ることも多く、その自堕落ぶりは、生徒たちから「馬鹿にされる」のを通り越して、「逆に心配されてしまう」ほどだが、本人は気にする様子も無い。『となりのやまだ君』では久保くんに男関係の乱れを指摘されることが多かった。
推理小説の執筆や読書が趣味。山田家の近所に住む。結婚はおろか恋人もいないため、よく母からお見合いを勧められている。『女(わたし)には向かない職業』では「7年後」の小説家に転身した姿や高校時代が書かれている(ただし、この種の漫画の常として『ののちゃん』の中では毎年のの子たちは3年生になり、毎年藤原先生が担任になるのを10年以上繰り返している)。
父親が鉱山技師だったので中学3年までアルゼンチンに住んでいた。高校時代はソフトボール部に所属。下着をつけずに登校したり、部活動日誌に推理小説を書くなど突拍子もない行動が多かったが、反省文を名文にしたりするなど文才は突出しており、成績もとても優秀であった。停学を経験した事がある。
自宅は何度か変わっていて、今は岸壁直上にあるアパートに住んでいる[11]
校長先生
仕事は雨漏り修理、庭木の剪定など、用務員と変わらない。生徒思いで威張ったところがない。ただし話が長く朝礼は生徒達にとって苦痛の時間。『となりのやまだ君』ではOKKの社長として活躍していた。苗字は藤岡(『ののちゃんのとなり』)。
ツチノコ教頭
道徳の授業を担当。それだけに真面目で紳士的。ただしクマちゃんの縫いぐるみを携帯するなど変わったところがある。藤原先生や佐藤先生との掛け合いは見もの。作者の小学校の先輩である哲学者の土屋賢二を流用(土屋賢二の著書の挿絵より)。
タブチ先生
体育の先生。2組の担任。体が大きい。重度の花粉症。安田先生とは高校の同級生で腐れ縁。ユニークかつ力押しの体育の授業は、意外に人気がある。『がんばれ!!タブチくん!!』のタブチくんこと田淵幸一を流用。
安田先生
図工の先生。1組の担任。授業はいつも脱線している。図工の時間は課外授業が多くユニークな教え方をする。妻と離婚し現在は一人暮らし。徐々に出番が減り、2002年度には担任を外れた。その後2004年に近所のスーパーの店長を経たのち(同一人物ではないがキャラクターは同じ)、2006年に図工の先生として再登場した。『がんばれ!!タブチくん!!』のヤスダくんこと安田猛を流用。
佐藤先生
1組の担任。しっかり者のベテラン教諭。よく気が回り頼りない他の先生(含む校長)を手助けしている。ごく初期は教頭先生として登場していた。2003年度に担任を外れたが教諭として活躍している。タブチ先生も元教え子の一人で、かつてのように叱られたり授業(の教え方)を受けさせられたりしたこともある。
高田先生
1組の新任教諭。慌て者でよく走り廻っている。岡山弁らしき方言を使う。おばけ屋敷と呼ばれるアパートに引っ越した。2003年度から登場。
近藤ハルコ先生
保健の先生。藤原先生とは高校時代のクラスメートで2人共ソフトボール部に入部していた。2003年度に一度保健の先生を外れたが(その間も藤原先生の友人として登場していた)、2007年度から再び保健の先生として登場している。『女(わたし)には向かない職業』では少女漫画家に転身した姿が見られる。『となりの山田くん』と同時期の発表作品では何度か菊池家の長女として登場している。
吉田妙玖子(みくこ)先生
保健の先生。長身。苗字は違うが富田月子さんの母で不思議な力を持っている。近藤先生に代わり2003年度から一時期登場。

のの子のクラスメート[]

ななちゃん(倉田)
のの子の友人。おとなしいが、怒ることもある。忘れ物が多く、「忘れん坊将軍」と言われているが成績は優秀(設定のみで作中に描写は無い)。死神タイガースでセカンド。
みみちゃん(三宅)
のの子の友人。しっかりものだが言葉遣いは悪い。タメゴローという名の犬を飼っている。死神タイガースでレフト。両親、兄、姉(第3中学野球部のマネージャー)、居候(雑務課の三宅さん)を含む大家族。
3バカトリオ
菊池、久保、鈴木の悪ガキグループ。山本、パクが所属する2組の3バカとは対立関係にある。同作者の『バイトくん』を思わせる構成。
キクチくん(菊池久彦)
3バカトリオ。キクチ食堂の頼りない一人息子。他の2人と比べて少し気が弱い。死神タイガースでキャッチャー。学級新聞に4コマ漫画を寄稿したことがある[6]
クボくん(久保元政)
3バカトリオ。家は建具店。仕切り屋だが役に立たない。幼い2人の弟がいる。死神タイガースでピッチャー。
スズキくん(鈴木喜三郎)
3バカトリオ。500年前から山の上に住んでいる一族の末裔。先祖は山賊。家は兼業農家である。母はまつ子と仲がいい。学級新聞に4コマ漫画を寄稿したことがある[7]
キムラくん
秀才でお金持ち。テストは秘密兵器「百点エンピツ」で解く。他にも「百点消しゴム」や「百点輪ゴム」「百点傘」などがある。
ミヤベくん
3年1組。学校で事件が起こると少年探偵気取りで推理を始める。何でも大げさに言いたがるため、必ずと言っていいほど逆に問題を大きくしてしまう。兄(小5)、姉(小4)、弟(小学生)がいる。

中学校の人々[]

山下キヨシ、田中
のぼるのクラスメートであり悪友。のぼると共に野球部所属(山下はサッカー部と掛け持ち)。山下のキャラクターは同作者の初期作品『アップくん』のアップの流用。
田辺先生
のぼるのクラスの担任。社会科担当であだ名は熊。美術部顧問を務める傍ら野球部の顧問も兼任している。キャラクターは『バイトくん』の田辺留年の流用。
崇禅寺(そうぜんじ)キャプテン
ポジションはキャッチャー。おそらく4番。神徳山梵苦楽寺の住職の子。広島弁風の言葉を喋る。後輩には優しいが大雑把。2年生(2008年の設定変更以降は3年生?)。
柴島(クニジマ)センパイ
のぼるの野球部の先輩。ポジションはショート。本来は2年生であるが、留年したためのぼるのクラスメートとなる(2008年の設定変更以降は、のぼる達と共に2年生として描かれる)。平気で盗みをしたり、煙草を吸うなど素行は悪いが、のぼるやのぼるの友人にはわりと慕われているようである。キャラクターは元木大介を流用。
オカダ
野球部の後輩。家業はオカダ青果だが父親はフライパンを叩いて応援するところや、親子そろって顔つきなどタブチくん時代の岡田正泰がそのまま登場する。
島田
野球部の後輩。1年の女子を多数引き連れて途中入部した。当初マネージャー扱いだったがすぐ正選手になる。語尾に「~ッス」と付けるのが癖。足が速い。
野球部員
全員で10人しかいない弱小野球部。上記の他に3年のセンターに中島(イチローを流用)、名称不明の2人の2年(一方は松井秀喜、もう一方は広沢克己を流用)、2年エースの淡路が所属。のぼるはライト、田中はレフトを守る。崇禅寺、柴島、淡路の名前は作者と縁が深い阪急千里線の各駅の名前が元になっていると思われるが、事実関係は不明。
2008年度より設定が一部変更され、崇禅寺、柴島、山下、田中、のぼるがそれぞれ一学年上がり、活動停止処分を受けた柴島の代わりに一年の島田が正選手に抜擢された。ただしオカダは依然1年生として描かれており、名実ともにのぼるの後輩となった。この他のメンバーの所在は今のところ不明(2003年頃から既に姿は消している)。
なお、初期(1999年から2000年)は全部で6人の弱小チームで、メンバーも現在とは全く違った。
野球部マネージャー
2006年中期まではのぼるのクラスの女子学級委員、同年末からは三宅(第三小の三宅と顔は同じだが別人)が務める(三宅の登場は同作者の『ゲーム・セット』の影響だと思われる)。2008年に島田が多数の女子を引き連れて途中入部したことにより、現在は部員とほぼ同数のマネージャーが在籍する計算である。
富田月子(とだつきこ)
のぼるのクラスに現れた転校生。手を長く伸ばして本棚の最上段の本をつかんだり、瞬間移動でのぼるの傘に入るなどの行動をしていた妖怪的キャラ。のぼるとは相思相愛の様子だが、出番が極端に少なく(初登場した2003年の内に姿を消し、再登場は2004年に3回、2009年に3回のみ)実情は不明。作中世界でも久々の登校という設定での再登場以降、のぼる以外のクラスメートには姿が見えなくなった。同作者により母の吉田先生との生活を描いた3ページ程の短編も発表されている。『コミカル・ミステリー・ツアー』の「GOTZ」(乙一著)の登場人物から発展したキャラクター。

近所の人々[]

キクチババ
キクチくんの祖母。一見ぼけているようだが実は元気でしっかり者。口癖は「お昼ご飯はまだかいの」。打ち水の振りをして登校中の小学生に水をかけるなど子供っぽいところもある。しげとは仲が良く「しげちゃん」と呼ぶ。町内最高齢。
キクチさん
キクチくんの父。商店街に面した山田家向かって左側の隣でキクチ食堂を家族で経営している。頑固だが少し頼りなさげな性格。よくポチに食堂の残り物を与えている。『となりのやまだ君』と『ののちゃん』では家族構成が異なる。(詳しくは「となりのやまだ君」との相違点を参照。)同作者の『大問題論』などで夫人と共に一般市民として登場することも多い。
中山さん
山田家向かって右側の隣人。温和で人柄が良い。よく板塀越しにやって来るポチに餌をやる。奥さんは病気がち。『となりのやまだ君』では厚い唇が特徴的なカラオケ好きで無神経なおじさんとして登場していた。
広岡先生
広岡医院の院長。ヤブ医者だと評判で常連の高齢層を除くと普段訪れる患者は少ない。風邪をひくと本人も他の病院で診察してもらうほどである。すぐ近所に繁盛している別の病院がある。弱小少年野球チーム「死神タイガース」を指導。医院の建物には趣があり、前の居住者は小説家だった。『がんばれ!!タブチくん』のヒロオカ監督こと広岡達朗を流用。
広岡先生の助手
待合室の案内や医院前の掃除を担当している。『文豪春秋』のお手伝いさんとは同一人物。
町内会長(ナベツネツネオ)
他の作品の渡邉恒雄のキャラクターを流用。町工場とディスカウント店の経営者。とても短気でよく腹を立てている。何にでも首をつっこまずにはおられず、道楽でワンマンマン(後述)などもやっている。空き地の横にある大きな家に住んでいて鯉と犬を飼っている。離れを改築したアパートには「鬼の一家」が住む。少年野球チーム「投売ジャイアンツ」を指導。人差し指を立ててグルグル回す動きをしながら(アニメではビュンビュン体操と言われる)「バカヤロー、バカヤロー」と連呼するのが特徴。ちなみに餅つきの際も「バカヤロー、バカヤロー」と連呼しながら杵を振り下ろす。
年寄り連中(シルバー会)
しげの仲間。町内の掃除、見回りなどの奉仕活動、山登りなどのレクリエーション活動に励んでいる。なおシルバー会山野組といえば、武闘派で有名とのこと。

その他[]

山田義男
たかしの兄。よくヒマを持て余しては孫のさっちゃんを連れて山田家に遊びにくる。母の生前は本家で農業をしていたが現在は娘夫婦の家で暮らしている。将棋は下手だがたかしとはいい勝負。パチンコも苦手。『となりのやまだ君』では定年退職したばかりの中高年でアパートを経営していた。『おじゃまんが山田くん』の山田よしおを流用。くす玉づくりの名人。これについては「船の進水式用に作っていた」とまつ子が説明した回がある。
吉川ロカ
キクチ食堂で定休日ライブをする高校生。普段は店の手伝いもする。
さっちゃん(さちこ)
義男の孫娘でいつもしかめっ面をしている幼女。ポチの尻尾を引っ張って遊ぶのが大好きで、当然ポチからは極度に嫌われている。周囲の者からはたびたび注意されているものの、一向にやめる気配はない。ポチから直接噛まれることはないが、たまに間接的な報復を受けている。
両親は仕事(どんぐりパン)で家を空けるため、昼は同居している祖父(義雄)が面倒を見ている。『となりのやまだ君』ほか多くの作品では田淵コースケの娘として登場。
ワンマンマン
町内会長のもう一つの顔。マントを翻して空を飛ぶが、行動パターンは町内会長の時とほとんど変わらず、あまり助けにならない。「バカヤロ!」が決め台詞。
もったいないオバケ
食事を残したりこぼしたり、ビールをティッシュで拭くと「もったいないもったいない」の台詞と共に現れる。「も」の字の地紋の着物を着ている。主に山田家に出現。どこか菊池(『バイトくん』)に似ている。
ゴキブリ
フリッツヘルメットを着用したドイツ軍人風ゴキブリ。山田家の食材を狙っているが中々成功しない。傷ついた仲間(ハンス)を迎える様は米国戦争TVドラマを彷彿とさせる。大抵は3匹で行動し、名前が分かっているのは「ハンス」「フランツ」「フェリックス」「隊長」。害虫に敏感なしげとまつ子に比べ、たかしからは無視されることが多い。初期は『となりのやまだ君』と同じく普通のゴキブリとして登場していた。
死神(不安くん)
まつ子の胸中に何か不安がよぎるとコマの片隅で踊り出す。そしてたいていまつ子のボケによってひっくりこける。
貧乏神
山田家に憑く貧乏神。傍に居られると暗い気持ちになるので嫌がられている。せこくて気弱。どこか久保(『バイトくん』)に似ている。貧乏を呼ぶ神という意味よりは貧乏性の神様といったところである。
座敷童子
和服姿で一つ目の妖怪少年。傍に居ると文字通り「いいこと」が「おこる」。
地底人
のの子が好きな架空のアニメキャラクター。地底から地上への侵略を狙うも毎回失敗してしまう、といった設定。のの子の自作小説(作文)として活躍が描かれている。グッズ展開もされている。元々は同作者の『地底人の逆襲』のキャラクター。TVアニメではセミレギュラーとして登場し、前半は主に山田一家に対するツッコミを担当し、後半は地上征服を目論んだ。
三宅さん(三宅やす子)
たかしが勤務する雑務課のOL。しっかり者。『ノンキャリウーマン』『新ノンキャリウーマン』の三宅さんを流用。
モリタ
たかしの後輩(同僚?)。よく一緒にゴルフに出かける。雑務課所属。
本家のおばあさん
たかしの母。迫真の怪談でのの子を恐怖に陥れるのが趣味だったが連載中に死去。夏には化けて出たり心霊現象を起こす。
おじいさん
しげの夫でまつ子の父親。連載開始時から故人。好物はおはぎ。応召経験あり。

となりのやまだ君時代の人々[]

キクチひろ子
キクチ家の長女。ペンネーム「近藤ひろ子」で少女漫画を連載していた。本編には登場しないが『となりのやまだ君』と同時期の番外作品『となりのキクチくん』『山田くんのとなり』に登場。『ののちゃん』には保健の先生、近藤ハルコとして登場。
キクチかん子
キクチ家の次女。のぼるの同級生だった。接客態度はいいが、普段は柄が悪い。なお、『ののちゃん』初期には一度だけキクチ君に姉の存在が示された。
田淵コースケ
山田家の親戚(しげの甥)で売れない小説家。妻(『ののちゃん』では田村夫人)と子供(『ののちゃん』ではさっちゃん)と団地暮らし。『文豪春秋』にも登場。
不動産屋
田淵一家に変な物件を売りつけようとしていた。「がんばれ!!タブチくん!!」のヤスダくんこと安田猛を流用。
社長
まつ子のパート先、OKK(製作所)の社長。いつも借金の算段に苦労している。発明好き。『ののちゃん』には校長先生として登場。
借金取り
OKKの借金を取り立てに来る柄の悪い男。凄みはあるが社長やまつ子には慣れっこになってしまっている。

商店街・施設・物件・地名等[]

たまのの市
山田一家が住んでいる都市。当初「どこにでもある地方都市」として考えられた舞台であるが、その後、なんとなく岡山県玉野市(いしいの出身地)がモデルとなってしまった(朝日新聞2009/5/5付掲載「ののちゃん案内」)[12]。KKKK(株式会社艦船建造)/KKK(国土開発工業)の企業城下町である。市長のモデルは横山昭二
市立第3中学校
のぼるの通っている中学校。
市立第3小学校
のの子の通っている小学校。城山の裏側にあり、壊れたフェンスから城山に出入りできる。
本町商店街
山田家のすぐそばにある商店街。人通りが少なくほとんどシャッター通りだが、閉店した店の前に産地直送の露店が開くのでなんでもそろうと評判。アーケードをつけるかつけないかが問題に上がっている。政界などの著名人をモデルにした人物が店を経営している。例としては下の商店の他、金正日の電器屋や橋本龍太郎の床屋、鳩山由紀夫の時計屋などである。
大森商店
本町商店街にある衣料雑貨品店。山田家の親戚筋。入院中の夫を見舞うおばさんに代わり、まつ子がパートで働くことも多い。客は少ないが近所の知り合いのたまり場になることも多い。
小山堂
本町商店街にある和菓子屋。山田家では来客用の茶菓子は主にここで買う。店主のおじさんはポーカーフェイスだが優しい性格。『となりのやまだ君』では大森商店の呆け気味の主人として登場。
コンビニ(旧やおすず)
鈴木くんの叔父が八百屋を辞めて始めたコンビニ。よくのぼるやのの子が学校帰りに立ち寄っている。叔父はパチンコ好きで服の趣味が悪い。モデルはホーホケキョとなりの山田くんのプロデューサー鈴木敏夫。そのため「ホーホケキョ となりの山田くん」公開時には店内にポスターが貼られていた。出っ歯のアルバイトは同作者の『バイトくん』の菊池くんと同一人物らしい。
ミヤザワ不動産
持病で腰が悪いお爺さんが経営。宮沢元首相を流用。
中曽根精肉店
店主のモデルは中曽根元首相。
オカダ青果店
店主のモデルはタブチくん時代の岡田正泰を流用。のぼるの野球部のオカダの実家。
土井薬局
店主のモデルは土井たか子
ヒロオカ医院(旧ヒロオカ醫院)
広岡先生の住む病院。なかなか患者が来ない。常連の患者は診察が終わってもなかなか帰らず待合室に居座り世間話をはじめる。広岡先生以外にも当番医がいるが作中には登場しない。借家だが趣のある建物で、お手伝いさんは元から建物に付いていた。以前の住人は順に将棋の棋士、医者、小説家。裏には空き地、すぐ近くには流行っている別の病院がある。
キクチ食堂
キクチ一家が経営する食堂。山田家の左隣にある。
どんぐり屋(手作りパン)
義男(たかしの兄)の娘の夫、田村が脱サラして始めたパン屋。「こだわりのパン」がふれこみで繁盛している。
たまのの駅
市街地の東側にある行止電鉄の駅。自動改札はまだ導入されていない。この路線には特急、快速、ライナー、急行があるが、各駅停車しか止まらない[13]。たかしと顔馴染じみの若い駅員がいる。この駅は終点で、次の駅の名前は「ののたま」駅。
山向駅
学園前駅
藤原先生が降りる駅。
川向駅
本町駅
山田荘
大家はのの子の叔父。(『となりのやまだ君』のみ)
子供パーク
よくのの子が家族や友人と出かける遊園地。
天狗山
ごく普通の山。シルバー会が花見や山登りをしたり、第三小学校が遠足をしに訪れる。
麦飯山
天狗山の隣の山で大きい張り出した岩があり、そこから見る天狗山の桜は絶景である。
天神山
城山/ウラ山
競輪場の北にある山。/第3小学校の裏山。よくのの子達や3バカの秘密基地を作って遊んでいる。山田家や近所の年寄りが墓参りに出かける霊園がある。たかしが会社のことで悩んだ時に車で出かける場所の1つ。名前通り昔、城があったらしい。
日の出海岸/石投海岸
たかしが会社のことで悩む度、まつ子をつきあわせて車で出かける海岸。あまり人がおらず石を投げるのに最適。
でたとこ岬
石投海岸から東へ続く岬。
東平山大学
北公園
市民病院
城山の南にある市立病院。しげや年寄り連中がよく通院している。長いこと入院している患者が多い。
城山公園
喫茶ズライダー
スーパー
ストア
OKK
まつ子のパート先の小さな町工場(『となりのやまだ君』のみ)。発明好きの工場長と二人の工場員が働く。経営状態は思わしくないが、職員に危機意識は薄い。連日のように押しかけてくるガラの悪い借金取りとは既に顔見知りになってしまっている。たかしが勤める会社の取引先でもある。
久保建具
のの子の同級生、3バカの久保くんの実家。店主は昔気質の職人で息子に店を継がせたがっている。
空港
天狗山山頂にある地方空港。一日三便しか発着しない。滑走路は2500メートル(『ののちゃんのとなり』)。
信用金庫
市営グランド
県立南高等学校
第3中学校の西側にある高等学校。毎年一人は東大合格者を出しているが、競争率は0.96倍と低迷している(『ののちゃんのとなり』)。
ドライブイン
第3中学校の南側の幹線道路にあるドライブイン。休日になると行列が発生する(『ののちゃんのとなり』)。
ホームセンター
たかしが日曜大工の材料を買いに出かける。
心臓破ガ丘霊園
山田家の霊園で、かなりの階段を登らなければたどり着けない。
八幡神社
山田家の近くの神社。
競輪場
ほったらかしの森
こどもランド
市内西部・往生ヶ岳の近くにある遊園地(朝日新聞2009/5/5付掲載「ののちゃん案内」)。休日には一部の大型遊具に待ち行列ができる。こどもランドのとなりには、大人用娯楽施設「こどもおらんド」があるようだが、一度しか登場したことはなく、実態は不明。
握飯島
市電
たまのの駅で行止電鉄と接続する路線。モデルとなった玉野市には玉野市営電気鉄道路面電車ではなく、一般の鉄道)がかつて存在しており、漫画でも普通の電車として描かれている。「西甲羅」という駅が登場するが、玉野市営電気鉄道には「西小浦」駅があった[14]。のの子は乗ることが好きなようだが、まつ子からは「よぉ止まるで。しかもいきなりところかまわず」と言われている[15]
フェリー
たまののと箍松を結ぶフェリー。モデルは宇高フェリー。ロカたちが船上ライブをしたことがある[16]

単行本[]

  • となりのやまだ君(コミックス) - 朝日新聞社刊。全6巻「となりのやまだ君」初の単行本。
  • となりの山田くん(文庫本) - 東京創元社刊。全11巻。朝日新聞に掲載された「となりのやまだ君」全作品を半年分ごとに1冊にまとめたもの。各作品のページ下には掲載年月日を付記。巻末は4コマ漫画『ワイはアサシオや』など同作者の過去作品のトレース版を約10ページ程度収録。
  • となりの山田くん全集 - 徳間書店刊。全3巻。朝日新聞に掲載された「となりのやまだ君」全作品を約1.5年分ごとに一冊にまとめた作品集。巻末には「となりの山田くん」関連作品(『となりのキクチくん』他)を収録。映画公開に合わせて発刊された。
  • ののちゃん(コミックス) - 双葉社(元はチャンネルゼロ)刊。全10巻完結。「ののちゃん」初の単行本。1997年4月から2001年3月まで朝日新聞に掲載された作品を中心に収録。一部書き下ろし作品が見られるが収録漏れになった作品も存在する。
  • ののちゃん(文庫本) - 東京創元社刊。全12巻(以下続刊)。朝日新聞に掲載された「ののちゃん」全作品を半年分ごとに1冊にまとめたもの。各作品のページ下には掲載年月日を付記。巻末には4コマ漫画『シャーロック・ホームズの事件簿』を約10ページ程度収録。
  • ののちゃん全集 - 徳間書店刊。既刊7巻(以下続刊)。朝日新聞に掲載された「ののちゃん」全作品を約1.5年分ごとに一冊にまとめた作品集。巻末には1~6ページの漫画(『ののちゃん番外地』『ゲームセット』他)を収録。
  • となりのののちゃん - 東京創元社刊。おがわひろし(アニメ版キャラクターデザイン担当)と共著。単行本初収録作品や映画化記者会見で配った小冊子の掲載作品などを収録。『ののちゃん』の世界観について紹介する意味合いが強い。テレビアニメ版『ののちゃん』の設定資料やフィルムコミックも掲載。
  • ののちゃんのとなり - 東京創元社刊。『となりのののちゃん』を加筆・修正し文庫化したもの。テレビアニメ関連のページや『ののちゃん』と無関係の作品は割愛されている。
  • フン! - 徳間書店刊。スタジオジブリ発行「熱風」に連載されたポチが主人公の短編漫画(約2ページ)『フン!』55本とイラストエッセイ『日々のポチ』(構成・文 峯正澄)4本を収録。
  • ひさいち文庫 山田家の人びと - 双葉社刊。全3巻。『おじゃまんが山田くん』を中心に家庭について扱った作品を収録した文庫。2巻では『おじゃまんが山田くん』から徐々に『となりのやまだ君』に変化していく様子が伺える。3巻には他誌で発表された設定の若干異なる『となりの山田くん』を収録。
  • ドーナツブックス - チャンネルゼロ刊。全39巻(以下続刊)。『ののちゃん』の新聞未掲載作品や『となりのやまだ君』連載前に書かれた作品が掲載されている。表紙に『ののちゃん』(『となりのやまだ君』)のキャラクターが描かれている物もある。

テレビアニメ「ののちゃん」[]

テレビ朝日2001年7月7日から2002年9月28日まで放送された。東映アニメーション製作。全61回。青森朝日放送秋田朝日放送(23話と49話から59話までは未放送)でも放送。山形テレビメ〜テレでも、穴埋め的に数回放送された。放送時間は、土曜9時55分から10時25分。青森朝日放送でははじめ土曜6時、のち水曜16時から。秋田朝日放送では火曜16時から。

スタッフ[]

  • 原作:いしいひさいち(朝日新聞朝刊掲載)
  • プロデューサー:清水祐美(テレビ朝日)・武藤大司(電通)・櫻田博之(東映アニメーション)
  • プログラムマネージャー:渡辺哲也(電通)
  • 製作担当:樋口宗久、野田由紀夫
  • シリーズ構成:山田隆司
  • キャラクターデザイン:おがわひろし
  • 美術デザイン:飯島由樹子
  • 音楽:en avant
  • 音響効果:今野康之(スワラプロダクション
  • 音楽プロデューサー:前山寛邦
  • 音楽制作/協力:Columbia Music
  • シリーズディレクター:深澤敏則
  • 製作:テレビ朝日 電通 東映アニメーション
  • 著作:(C)いしいひさいち/やまだ企画・テレビ朝日・電通・東映アニメーション

テーマ曲[]

  • オープニング「うるわしのうた」(Columbia Music)
    • 作詞・作曲・編曲/en avant 歌/ののちゃん(大谷育江)
  • エンディング「ののちゃん一家の歌」(日本コロムビア)
    • 作詞/吉元由美 作曲/HULK 編曲/en avant 歌/ののちゃん一家(大谷育江・山本圭子・鈴木れい子・高戸靖広・田中秀幸)

声の出演[]

  • 山田のの子:大谷育江
  • 山田まつ子:山本圭子
  • 山野しげ:鈴木れい子
  • 山田のぼる:高戸靖広
  • 山田たかし:田中秀幸
  • ポチ:高木渉
  • 藤原ひとみ先生:山崎和佳奈
  • タブチ先生:高塚正也
  • ヤスダ先生:高木渉
  • クボくん:高木渉
  • キクチくん:野田順子
  • スズキくん:鈴木琢磨
  • みみちゃん:小松由佳
  • ななちゃん:金田朋子
  • 町内会長:龍田直樹
  • 校長先生:田中秀幸
  • ヒロオカ先生:田中秀幸

ホーホケキョ となりの山田くん[]

高畑勲監督によるスタジオジブリの長編アニメーション映画である。英題は「My Neighbors The Yamadas」。糸井重里によるキャッチコピーは「家内安全は、世界の願い。」。1999年7月17日日本公開。1999年に第3回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門優秀賞を受賞。スタジオジブリではこの作品以降、セル画制作アニメを用いないフルデジタル処理で制作されることになる。実在する漫画や会社バイククロネコヤマト月光仮面ホンダ・ジョルノがいくつか登場する。

あらすじ[]

たかし・まつ子の結婚から、のぼる・のの子の誕生と成長、山田家とそれを取り巻く人々の日常茶飯事やよしなしごとが、折々に松尾芭蕉与謝蕪村種田山頭火の俳句を挟んで歳時記としつつ、暖かく緩やかに描かれる。

概要[]

東宝による配給が続いたスタジオジブリ製作作品において唯一、松竹によって配給され、ジブリの事業提携先であるウォルト・ディズニー・ジャパン(後にジブリ社長となる星野康二)が製作委員会に正式参加し、『もののけ姫』を上回る出資を行った作品である。2009年時点では、高畑勲が監督した最後の長編作品である。

作品内容は原作の4コマエピソードを繋ぎ合わせたオリジナルストーリーである。もともとテレビアニメ用に持ち込まれた企画だったが、「家族」を描いたテーマの作品を模索していた高畑監督の目に留まり、長編作品として企画が動き始めた。まつ子たかし夫婦を軸に家族の物語が展開していき、のの子は前半の進行役として話が進めていく。

高畑監督の意向で、この映画はフルデジタル処理でありながら、水彩画のような手描き調の画面となっている。これを実現するために、実に通常の3倍もの作画(1コマにつき、実線、塗り、マスク処理用の線の合計3枚が必要となる)17万枚が動員され、製作途中の画風模索もあり制作費が膨れ上がったとされる。実はジブリ作品の中で一番枚数を使っているのはこの作品である。

およそ20億円の制作費用をかけ、鳴り物入りで封切られたが、配給収入は目標の60億円を大きく下回る7.9億円に留まった。これは『天空の城ラピュタ』『となりのトトロ/火垂るの墓』の配収5億円台は上回るものの、『魔女の宅急便』以降の平成期のスタジオジブリ作品では最も興行収入が低く、本作と同じ徳間書店日本テレビ博報堂が製作に参加して3月に封切られた『ガメラ3 邪神覚醒』の興行成績(製作費15億円、配給収入7億円)よりも見劣りした。配給元の松竹もシネマジャパネスク戦略の迷走や、度重なる興行収入の不振から2000年度2月期決算において21億円の特別損失を計上した。

松竹は、劇場の客数不入りを隠蔽するため、公開初日に社員約300人を丸の内ピカデリーに招集しサクラとして客席を埋めた。動員された社員には、前日に「劇場に顔見知りがいても、けっして挨拶しないように」との通達が出された。松竹は、スポーツ紙や週刊誌の記者に歌舞伎のチケット、スカーフなどを配布するなど、マスコミ対策を実施した。サンケイスポーツは「『となりの山田くん』も15億円の大ヒット、社内が明るくなってきたし、社員が活発になってきた。」との大谷信義社長のコメントを掲載したが、15億円とのコメントは嘘だった[17]

前々作の『おもひでぽろぽろ』のように劇中さまざまな歌が挿入され、矢野顕子が主題歌を担当した。またミヤコ蝶々の最後の映画出演作となった。

スタッフ[]

  • 原作・題字文字: いしいひさいち(『ののちゃん』より)
  • 脚本・監督: 高畑勲
  • 製作総指揮: 徳間康快
  • 製作: 氏家齋一郎、東海林隆、マイケル・0・ジョンソン
  • 制作: スタジオジブリ 所長/宮崎駿
  • 絵コンテ・場面設定・演出: 田辺修、百瀬義行
  • 音楽: 矢野顕子
  • 作画監督: 小西賢一
  • 原画: 安藤雅司賀川愛、大谷敦子、二木真希子、稲村武志、芳尾英明、山田憲一、吉田健一、松瀬勝、山森英司、倉田美鈴、松尾真理子、湯浅政明、清水洋、古屋勝悟、富田悦子、大平晋也、杉野左秩子、近藤勝也橋本晋治、山口明子、森田宏幸、浜州英喜、大塚伸治
  • 内線作画: 斎藤昌哉
  • 動画チェック: 舘野仁美、鈴木まり子、小野田和由
  • 動画: 手島典子、中込利恵、山田珠美、矢澤真由、中村勝利、鈴木麻紀子、アレキサンドラ・ワエラウフ、鶴岡耕次郎、田村篤、米林宏昌、藤井香織、野口美律、伊藤望、大西綾、大橋実、佐志原端恵、柴田和子、ダビット・エンシナス、大村まゆみ、北島由美子、真野鈴子、東誠子、西戸スミエ、富沢恵子、土岐弥生、、コマサ、山浦由加里、新留理恵、柴田絵理子、矢地久子、太田久美子、椎名律子、大谷久美子、岩柳恵美子、柳田喜代子、鳥羽明子、河内明子、谷平久美子、矢野守彦、中里 舞、西山伸吾、杉山堅治、比嘉鈴香、菅原隆人、近藤梨恵、西河広美
  • 作画協力: アニメトロトロスタジオコクピット、グループどんぐり、スタジオたくらんけ
  • 美術監督: 田中直哉、武重洋二
  • 背景: 春日井直美、伊奈涼子、平原さやか、福留嘉一、長田昌子、佐々木洋明、石原智恵、矢野きくよ
  • 特殊効果:谷藤薫児、糸川敬子
  • 彩画監督: 保田道世
  • 彩画補佐: 守屋加奈子
  • デジタルペイント: 森奈緒美、井関真代、熱田尚美、織田冨美子、野村雪絵、山田和子、石井裕章、杉野 亮、大山章博、鶏飼由美子、岡田理恵
    • 高橋プロダクション/T2Studio 高橋加奈子、那須亜紀子、垣田由紀子、石堂めぐみ、高橋由美子、南城久美、嶋津弘子、平有一朗
  • CG制作: 片海満則、井上雅史、泉津井陽一、北川内紀幸、軽部優、佐藤美樹、山田裕城
  • 撮影監督: 奥井敦
  • 撮影: 薮田順二、高橋わたる
  • 録音演出: 若林和弘
  • 整音: 井上秀司
  • 音響効果: 伊藤道廣
  • 効果助手: 石野貴久、中沢真理子、村上大輔
  • 効果制作: サウンドリング
  • キャスティング・プロデュース: PUG POINT 畠中基博、臼井龍至、豊田靖代、宮内紫
  • 台詞収録:
    • MITスタジオ 唐澤干文、福原正博
    • 三和レコーディングスタジオ 春日峰夫
    • アバコクリエイティブスタジオ 金井光春
    • オムニバスジャパン三分坂スタジオ 高橋昭雄、池田裕貴
  • 録音: 東京テレビセンター 高木創、小池稔
  • リレコーディング: 福島弘治
  • SR-D・リレコ: 西尾舞
  • 録音制作: オムニバスプロモーション 糖塚忠幸
  • 音楽制作:
    • ニューフレンズ 永田純
    • スタジオジブリ 稲城和実
  • スーパーバイザー: 大森昭男(ON Associates Music Publisher)
  • オーケストラ編曲: 斉藤ネコ
  • ニューヨーク・セッション:
    • エンジニア Dave O‘Donnelle
    • レコーディング・スタジオ Avantar Studios & Bovaland
  • プラハ・セッション:
    • エンジニア 江崎友淑
    • 芸術の家/ドヴォルザークホール
  • 東京・セッション:
    • エンジニア 内沼映二、増田敏弘
    • レコーディング・スタジオ サウンド・イン
    • エンジニア 吉野金次
    • レコーディング・スタジオ アバコクリエイティブスタジオ
  • CD制作: 徳間ジャパンコミュニケーションズ 松本健太郎
  • タイトル: 真野薫、尾上麻沙子(マリンポスト
  • 編集: 瀬山武司
  • 編集助手: 水田経子、内田恵、斉藤かおる
  • AVID SYSTEM EDITOR: 小島俊彦
  • 制作担当: 高橋望
  • 制作チーフ: 川端俊之
  • 制作デスク: 神村篤、望月雄一郎
  • 制作進行: 斎藤純也、石井朋彦、小野田敏之、奥村正志、高橋敦史、宮地昌幸
  • プロデューサー補: 門屋大輔
  • 制作事務: 野中晋輔、長井孝、井筒理枝子
  • 広報: 山本珠実、長澤美奈子
  • キャラクター商品開発: 今井和己、浅野宏一
  • 出版担当: 田居因、安田美香、渋谷美音、高畑菜穂、佐々木千賀子
  • 配給: 松竹
  • 配給担当: 荒井章吾
  • 協力: 川内康範、任天堂、畠山京子、矢吹淳次、石川忍(ダンススクールタマキ)、読書テレビ、IMAGICAデジックス、ネオアルチザン、ネメシス、安藤美樹、志留波阿連
  • 特別協力: 読書新聞社
  • 宣伝プロデューサー: 村居俊彦
  • 松竹: 岩崎善浩、飯田桂介
  • メイジャー:
    • 脇坂守一、岡村尚人、土屋勝、小柳道代、笹田文代、机ちひろ、福田のぞみ
    • 原美恵子、細川裕以、折原裕之
    • 特別顧問/徳山雅也
  • 予告篇制作: ガル・エンターテイメント 板垣恵一
  • 海外プロモート担当: スティーブン・アルバート、森吉治予、武田美樹子
  • 「ホーホケキョ となりの山田くん」製作委員会:
    • 徳間書店 秋元一、三ツ木早苗、伊藤純子
    • スタジオジブリ 石迫太成、一村晃夫、村田政孝、洞口朋紀、駒形正吾、藤津英子
    • 日本テレビ放送網 萩原敏雄、福島真平、戸谷仁、伊藤和明、紙谷知子
    • 博報堂 小野清司、大塚康高、小池隆、森江宏、安永義郎、山本和宏
    • ブエナビスタホームエンターテイメント
  • 製作担当: 奥田誠治藤巻直哉星野康二
  • 現像: IMAGICA
    • タイミング 平林弘明
    • オプチカル 中村眞
    • デジタルフィルムI/O 辻英男
    • フィルム・コーディネート 西尾洋志朗
    • ラボ・コーディネート 川又武久
  • プロデューサー: 鈴木敏夫
  • アニメーション制作: スタジオジブリ

キャスト[]

  • 山田まつ子:朝丘雪路
  • 山田たかし:益岡徹
  • 山野しげ:荒木雅子
  • 山田のぼる:五十畑迅人
  • 山田のの子:宇野なおみ
  • 俳句朗読:柳家小三治
  • キクチババ:ミヤコ蝶々
  • しげの友人:中村玉緒
  • 藤原ひとみ(のの子の担任):矢野顕子
  • 受付嬢:富田靖子
  • 配達人:斉藤暁
  • 暴走族:古田新太
  • テレビ番組の声:上岡龍太郎笑福亭鶴瓶
  • 野球解説:江川卓
  • 野球実況:今井伊佐男(当時日本テレビアナウンサー)
  • バスの運転手:藤巻直哉(元・まりちゃんズ、現・藤岡藤巻
  • 役名表記なし:山西惇津島瑞穂田中理恵進藤一宏金澤匠ほか

使用曲[]

  • 主題歌:「ひとりぼっちはやめた」
    • 作詞・作曲・歌:矢野顕子、プロデュース・編曲:Jeff Bova & 矢野顕子
  • 挿入歌:「電話線」
    • 作詞・作曲・編曲・歌:矢野顕子
  • 挿入歌:「月光仮面は誰でしょう」
    • 作詞:川内康範、作曲:小川寛興、歌:近藤よしこ・キング小鳩会
  • 挿入曲:「YUEYA WUGENG」
    • 作曲:不明(中国東北部民謡)、二胡演奏:JIA PENG-FANG
  • 挿入歌:「細雪
    • 作詞:吉岡治、作曲:市川昭介、歌:五木ひろし
  • 挿入曲:「マーラー 交響曲第1番『巨人』第4楽章」
    • 作曲:グスタフ・マーラー、演奏:ハンガリー国立交響楽団
  • 挿入曲:「マーラー 交響曲第5番第1楽章『葬送行進曲』」
    • 作曲:グスタフ・マーラー、演奏:チェコ・フィルハーモニー室内管弦楽団
  • 挿入曲:「メンデルスゾーン 結婚行進曲」(「真夏の夜の夢」より)
    • 作曲:フェリックス・メンデルスゾーン、演奏:チェコ・フィルハーモニー室内管弦楽団
  • 挿入曲:「アルビノーニ アダージョ」
    • 作曲:トマゾ・アルビノーニ、演奏:チェコ・フィルハーモニー室内管弦楽団
  • 挿入曲:「L.モーツァルト 玩具の交響曲 第二楽章メヌエット」
    • 作曲:レオポルト・モーツァルト、演奏:チェコ・フィルハーモニー室内管弦楽団
  • 挿入曲:「ショパン ノクターン 第1番変ロ長調 作品9の1
    • 作曲:フレデリック・ショパン、ピアノ演奏:江崎昌子
  • 挿入曲:「J.S.バッハ プレリュード 第8番 変ホ短調BMV853
    • 作曲:ヨハン・ゼバスティアン・バッハ、ピアノ演奏:江崎昌子
  • 挿入歌:「犬のおまわりさん」
    • 作詞:佐藤義美、作曲:大中恩、歌:生田弘子
  • 挿入歌:「だまって俺についてこい」
    • 作詞:青島幸男、作曲:萩原哲昌、歌:山田家の人々(朝丘雪路、益岡徹、荒木雅子、五十畑迅人、宇野なおみ)
  • 挿入歌:「さくらさくら
    • 歌:ジブリ女声合唱団
  • 挿入歌:「若者たち」
    • 作詞:藤田敏雄、作曲:佐藤勝、歌:ジブリ男声合唱団
  • 挿入歌:「ケ・セラ・セラ
    • 作詞・作曲:ジェイ・リビングストン & レイ・エバンズ、日本語訳詞:高畑勲、編曲:斉藤ネコ、歌:山田家の人々(朝丘雪路、益岡徹、荒木雅子、五十畑迅人、宇野なおみ)・藤原先生(矢野顕子)・コーラス(テアトルアカデミー劇団ひまわりの子供たち、ジブリ混声合唱団)

その他[]

いしいの出身地である岡山県玉野市では、いしいの協力を得て、2010年7月より原動機付自転車向けにののちゃんをあしらったナンバープレートの交付を開始した[18]

脚注[]

  1. 毎日掲載でないものとしては、1986年1月25日から朝日新聞の「ウイークエンド経済」欄(毎週土曜日)に連載した「経済外論」があった。
  2. 1992年1月10日付、『となりの山田くん』1巻(東京創元社)、p92
  3. 1993年8月30日付、『となりの山田くん』4巻、p149。なお漫画の中では「あの社長」と記しており、角川の名前は出ていない。
  4. 読売・渡辺社長にケンカ売った?漫画、サンケイスポーツ、2001年1月29日。(インターネット・アーカイブのミラー)。この事情の故かは不明であるが、「ワンマンマン」頃のエピソードは発表から1年以上経ってようやく単行本が発売された。
  5. 2010年4月21日付。「子どもだましニュース(木村カズキ作)」という体裁で、小沢一郎鳩山由紀夫(当時首相)を「ドリルの替え刃」に例える。
  6. 6.0 6.1 2010年5月25日付(「キクチヒサヒコ作」)
  7. 7.0 7.1 2010年8月4日付。「鈴木キサブロー作」で、タイトルは「ああ栄冠は君には輝かない」。
  8. 2010年10月27日付。「大賀エリ作」でタイトルは「B型平次捕物」。
  9. 2010年9月15日付。タイトルは「『毛利元就』仁義なき戦い」で藤原先生の作。「仁も義もなき戦い」は「チャンチャンバラエティ」に収録の未完連作。
  10. 2010年6月26日付
  11. 2010年10月22日付
  12. 玉野市中心市街地活性化協議会の「いしいひさいち部会」のウェブサイトに、いしい自筆の町の地図が掲載されている[1]
  13. いしい自筆の地図ではこの駅は終着駅である。モデルと考えられる宇野線には特急や快速は走っているが、たまのの駅のモデルとみられる宇野駅にはこれらの列車は乗り入れていないので、これに従えば矛盾しないことになる。しかし、たまのの駅の隣の駅(該当回では「のたま駅」と表記)を「急行電車」が通過する回(2010年6月5日付)があり、作中では整合が取られていない。
  14. 2010年4月2日付。「西甲羅駅」はトンネルのすぐ近くに描かれているが、これは実在した西小浦駅と同じである。
  15. 2010年5月15日付
  16. 2010年8月23日付。実際の宇高フェリーでは、存続運動の一環として2010年3月に船上ライブがおこなわれている。
  17. 『噂の眞相』1999年12月号「断末魔の松竹”と”怪文書の日活”日本映画界に立ち込める暗雲の元凶」
  18. ののちゃんの原動機付自転車(原付バイク)ナンバープレートの交付を始めます玉野市ウェブサイト

関連項目[]

  • テレビ朝日系アニメ

外部リンク[]

テンプレート:高畑勲


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