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となりのトトロ | |
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監督 | 宮崎駿 |
脚本 | 宮崎駿 |
製作 | 徳間康快 |
出演者 |
日高のり子 坂本千夏 糸井重里 島本須美 高木均 北林谷栄 |
音楽 | 久石譲 |
撮影 | 白井久男 |
編集 | 瀬山武司 |
配給 | 東宝 |
公開 | 1988年4月16日 |
上映時間 | 88分 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
allcinema | |
キネマ旬報 | |
IMDb | |
『となりのトトロ』は、スタジオジブリ制作の日本の長編アニメーション作品。1988年4月16日から東宝系で公開された。
1958年(昭和33年)の(設定上は昭和30年代前半)日本を舞台にしたファンタジー。田舎へ引っ越してきた草壁一家のサツキ、メイ姉妹と、“もののけ”とよばれる不思議な生き物「トトロ」との交流を描く。
1988年4月16日に東宝系で日本公開された。観客動員数は約80万人。英語版でのタイトルはMy Neighbor Totoro。封切り時の併映は高畑勲監督作品『火垂るの墓』だった。公開日は春休みが終わってからで、配給収入は5.9億円と『風の谷のナウシカ』を大きく下回ったが、キネマ旬報の「日本映画ベストテン」第1位など、各種日本映画関係の作品賞を獲得。1989年4月28日以降、テレビ放映も繰り返し行われた。
キャッチコピーは「このへんな生きものは まだ日本にいるのです。たぶん。」と「忘れものを、届けにきました」のふたつ。
前者は糸井重里によるもので、日本テレビ系金曜ロードショーにてテレビ放映される際も本編最後に挿入される(2006年7月28日/2008年7月18日の放送では未挿入)。『宮崎駿全書』(叶精二、フィルムアート社、2006年)によると、コピーは当初、「このへんな生きものは、もう日本にはいないのです。たぶん」だったが、宮崎駿の意向により現在のものに変更された。
後者は、同時上映された『火垂るの墓』との共通コピーであり、『火垂るの墓』の宣伝等でも用いられている。
制作の経緯[]
初期イメージボード[]
本作の原型となる構想は、宮崎駿が1970年代に日本アニメーション、そしてテレコム・アニメーションフィルムに在籍していたころに書き連ねていたイメージボードに残されている。この時点では主人公の女の子は1人で、メイに似た外見をした5歳の女の子であり、サツキとメイのデザインと性格が混在していた。テレビスペシャルなどへの採用を模索していたとされるが、企画書は通っていない。イメージの一部は、宮崎がAプロダクションに在籍したときに設定や演出に参加した『パンダコパンダ』からも採られている。
サツキとメイの誕生[]
宮崎によれば、当初女の子がトトロに出会う場面について、雨のバス停の時と昼間の時との2つの場面を思いついてしまい悩んでいたところ、映画化決定の1年前に入って主人公を2人の姉妹にすることを思いつき、サツキとメイの2人が生まれたという[1][2]。一方、現在のスタジオジブリのプロデューサーである鈴木敏夫は、2008年7月12日放送の特別番組において、「もともと同時上映の『火垂るの墓』ともども60分の尺の予定が、『火垂るの墓』が90分に延びることになったので、じゃあトトロも80分以上にしようって話になった。どうやって20分も延ばすか悩んでいたが、宮崎監督が『主人公を姉妹にすれば、20分くらい延びるだろう』と言い出し2人になった」と語っている。
企画の難航[]
宮崎は『天空の城ラピュタ』の公開を終えた後、1986年11月に「トトロ」の企画書を徳間書店に提出する。しかし、舞台が昭和30年代となっていることや題材が地味であることに加え、当初60分程度の中編映画として企画されたために単独での全国公開は難しかったことから、制作企画会議において承認を得るまでには至らなかった。そこに、高畑勲が検討していた『火垂るの墓』を同時上映する案が浮上し、徳間書店社長である徳間康快の要請で、『火垂るの墓』の原作小説を刊行している新潮社が『火垂るの墓』の出資、製作に参加することになり、中編2本体制が確立する。
製作体制[]
制作母体は前回同様、スタジオジブリが選ばれた。高畑班が従来のスタジオに入り、宮崎班は新設した第二スタジオに準備室を設営する。高畑、宮崎の信頼に耐える主要スタッフ(アニメーター)は限られており、人員のやりくりに制作側は苦慮を迫られた。高畑側が旧知のベテランを集めた一方で、宮崎側は作画監督の佐藤好春、美術監督の男鹿和雄のように、新しく参入したスタッフを中心に制作することとなった。
両作品とも60分の中編になるはずだったが、結局は予定を超えて90分前後の長編映画となった。宮崎によると、冒頭の引っ越しの絵コンテを書き上げた段階で、この作品が予定の時間に収まりきらないことが分かり、高畑の『火垂るの墓』も同様な状況であることを聞いて、時間を延ばすことにしたという。また『火垂るの墓』で登場する蛍やトマトは一切出さないことにしたなど、『火垂る』との重複を意識して避けたと語っている[1]。
公開後[]
宮崎は、「登場人物たちは作品完成後も年々自分の頭の中で年を重ねており、現在では主人公も嫁いで元気に暮らしている」と述べている。「(宮崎の中では)そのまま若いままではいないです。いませんよ。そりゃあ。もうあの人たち(さつきとメイ)はすっかりもう成人になってます。すっかりいい娘になって、その後結婚した後は、知らない(笑)、という。」[3]。
反響[]
テンプレート:右 配給収入が5.9億円と公開当時は振るわず、興行的には外れてしまう(この失敗のおかげで資金回収のために『魔女の宅急便』が製作されることになった)。しかし1989年以降、日本テレビ放送網の「金曜ロードショー」でジブリ最新作公開年の夏、最新作公開日前夜の放送日等に放映されており、視聴率は毎回21%前後を記録する。2010年7月23日には金曜ロードショー枠で1989年4月のテレビ初放送から数えて12回目のテレビ放送が実施され、全12回中10回目の視聴率20%越えを達成した。日本テレビにとっては「イチロー級の(視聴率)アベレージヒッター」として重宝されている[4]。
トトロのキャラクター商品第一号である、映画公開時に宣伝用に販売したぬいぐるみは合計666,920個を販売し[5]、1989年末にサン・アローから発売されたぬいぐるみ(前述の物とは異なる)を1990年に『となりのトトロ』がテレビ放映された際に視聴者プレゼントしたところ、日本テレビに200万通の応募はがきが殺到した[5]。サン・アローから発売された「となりのトトロ」のぬいぐるみは1991年2月時点で、大トトロが計約100万個、中トトロと小トトロが計約60万個、その他が計約50万個(合わせて計約210万個)を販売した[6]。キャラクター人気と販売の好調ぶりを、ジブリのプロデューサーである鈴木敏夫は「一番の稼ぎ頭」と表現している[7]。またキャラクターとして定着したトトロは、『魔女の宅急便』以降、スタジオジブリのシンボルマークとしても使われている。ジブリ映画にはブルーバックにトトロが描かれたものが使用されるようになり、以前の作品がビデオやDVD化される時も本編に追加されるようになった。
1997年6月27日にはブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメントよりビデオが発売され、発売後約1ヶ月で100万本を出荷するヒットになった[8]。そして、2001年9月28日にはブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメントよりDVDが発売された。これも、2005年10月31日付オリコンDVDチャートで200週チャートインという記録を達成。[9]
2005年開催の「愛・地球博」では、本作に登場した「草壁家」が『サツキとメイの家』として再現され、長久手会場に建設された[10]。好評により博覧会終了後も保存され、現在は愛・地球博記念公園にて予約制で見学できる。
本作のヒットにより、各地で本作をイメージさせる場所や物が話題となり観光名所になるといった現象が発生した。
- 大分県佐伯市宇目の轟(ととろ)地区に、大分バス「ととろ」バス停(佐伯-木浦線)があり、付近に居住していた子どもが「ととろのバス停にとなりのトトロがいたら」と話し、母親が1992年にねこバスやトトロの人形や手書きパネルを置いた[11]。いつしかトトロを彷彿させるその名称やパネルが注目され、2000年に新聞報道されてから、この「ととろの里」[12]は、旧宇目町の人気観光地のひとつとなった。近年、人形やパネル等が増えすぎたため、その多くはバス停近隣に整備された小公園「トトロの森」に移され、バス停に残る大型のパネルはトトロとサツキ&メイのもののみとなった。
- 山形県最上郡鮭川村小杉には、トトロにそっくりな形をした「小杉の大杉」がある。藩政時代からの由緒ある木であり、夫婦で見ると子宝が授かると言われている。
- 東京都杉並区阿佐谷北には通称「トトロの家」と呼ばれる家があり、宮崎駿著書「トトロの住む家」で「トトロが喜んで住みそうな懐かしい家」と紹介されモデルになったとされる。杉並区が所有者から買い取り公園として残される予定であったが、2009年2月14日深夜に発生した外部侵入者による放火が疑われる火災により全焼してしまった。その後再建は見送りになったものの、宮崎駿のデザインスケッチを元にした公園へと生まれ変わることに決まった[13]。
作品のモチーフ[]
時代設定は昭和30年代初頭とされているが、宮崎は「テレビのなかった時代」と述べており、特定の年代を念頭に置いて演出したわけではない[14]。後に宮崎は、1953年を想定して作られたとも述べている[15]。
宮崎は、トトロと主人公たちが住んでいる緑豊かな集落のイメージの由来について、かつて在籍した日本アニメーションのある聖蹟桜ヶ丘、子供のころに見て育った神田川、宮崎の自宅のある所沢、美術監督の男鹿和雄のふるさと秋田など様々な地名を挙げており、作品の風景はこれらが入り混じったものであって、具体的な作品の舞台を定めたのではないとしている[16]。その後、宮崎が1990年代から狭山丘陵の「トトロの森」保全運動に携わったり、所沢の地名が形を変えて作品に取り入れられていることもあって、所沢市がその舞台として紹介されることもある。
狭山丘陵との関連性[]
作品の固有名詞には埼玉県所沢市から東京都東村山市にかけて広がる狭山丘陵の地名を元にしたものがある。
- 埼玉県所沢市松郷
- 所沢市の東部、浦和所沢バイパス松郷交差点付近の地名で、草壁家が住む「松郷」のモデルとなったとされる。西武バス[所59]「エステシティ所沢~所沢車検場前~東所沢駅(武蔵野線)~所沢駅東口(西武池袋線・西武新宿線)」の所沢車検場前バス停付近。
- 埼玉県所沢市牛沼
- 埼玉県所沢市松郷に隣接する地区名で、ねこバスに表示される行き先「牛沼」のモデルとされる。
「トトロ」の名前は「所沢のとなりのお化け」に由来している[17]。初期の設定では、大トトロは「ミミンズク」で1302歳、中トトロは「ズク」で679歳 、小トトロは「ミン」で109歳[18]。
登場人物・物[]
- サツキ(草壁サツキ)
- 草壁家の長女。12歳。当初は10歳の小学4年生という設定だったが、あまりにしっかりしているので6年生に変更された[19]。親思いで聞き分けがよく、妹の面倒を見たり、寝坊する父親に代わって家事もこなす。トトロとは、雨の日にバス停留場で初めて対面した。母の病気に関する電報を受けた際には心配のあまり号泣し、その様子が妹メイを母の入院先へ向かわせるきっかけになる。名前の由来は皐月(5月)から。
- メイ(草壁メイ)
- 草壁家の次女。4歳。姉のサツキと同じく親思い。努力家で聞き分けのいい姉とは対照的に、聞き分けが悪く一点集中型で言い出したら聞かない頑固な性格。幼稚園には通っていない。好奇心の強さや観察眼は姉以上で、初めて見た中小トトロを追ってトトロの棲家までたどり着いている。物語の終盤、家からかなり離れた母の入院先へトウモロコシを届けようとして迷子になってしまい、サツキがトトロの力を借りて探しに出る事になった。名前の由来は英語で五月を表すMayから。
- トウモロコシをちゃんと言えず、トウモコロシと言っている(最初の一回だけで、二回目からはちゃんとトウモロコシと言っている)。また、オタマジャクシをオジャマタクシと呼ぶ。
- 草壁タツオ
- サツキとメイの父。32歳。東京にある大学で、非常勤講師として考古学を教え、生活費を稼ぐため翻訳の仕事(主に中国語)もこなす。優しいが、少しおっちょこちょいで頼りない。お化け屋敷に住むのが小さいときから夢だったと語る。
- トトロとは会ったことはないが、二人の娘の目撃を信じて存在を疑っておらず、塚森の主と考えている。
- 俳優のイッセー尾形が声優をつとめる予定だったが、イッセー尾形の事務所スタッフが糸井重里の方が適任だと紹介し、糸井がキャスティングされることになった[20]。
- 草壁靖子(くさかべやすこ)
- サツキとメイの母。29歳。優しく穏やかな性格。病にかかっており、入院している。
- トトロ(大トトロ。初期の設定ではミミンズク)
- 森の主であり、この国に太古より住んでいる生き物。毛色は灰色で、たいてい塚森にあるオオクスの虚で眠っている。子供にしか見る事ができない。まいたばかりの種を一瞬にして木に成長させたり、回転するコマの上に乗って空を飛んだりする。月夜の晩にオカリナを吹いている。メイが最初に「トトロに会った」と言い出した際、サツキは北欧の伝承に登場するトロルのことかと述べたが、実際の由来はメイに名前を問われた時、トトロが「ドゥオ、ドゥオ、ヴォロー(眠いよー)」という声を上げ、これをメイが名前だと思い込んだことによる。ピクサーの映画トイ・ストーリー3でボニーのぬいぐるみ役で登場している。
- 中トトロ(初期の設定ではズク)
- 毛は青く、よく木の実が入った袋を持っている。小トトロより一回り大きく、胸には大トトロと同じ模様がある。
- 小トトロ(初期の設定ではミン)
- 毛は白い。普段は半透明で姿を消すことができる。中トトロと一緒に行動する。3匹の中で最初にメイに発見され、追いかけられた。普段は手は描かれていないが、オカリナを吹いたりする際に毛の中から伸び出している。映画コミック等では、チビトトロと表記される事もある。
- ネコバス
- 身体がボンネットバスのような巨大なネコ。雄。ボンネットにあたる部分が頭で、背中が空洞になった胴体は柔らかな毛皮に覆われた座席になっている。爛々と光る眼がヘッドライト、額の両サイドのネズミがマーカーランプになっており、12本の足で水上、電線など、場所を選ばず風のように高速で走り、森の中を抜けるときは木々が脇に避けて道を空ける。トトロ同様、子供にしか見えないが、走り去る姿に犬が反応して吠え付いたり、送電線に留まっていた小鳥たちが接近に応じて飛び立つ描写がある。実際のバスのように行先表示窓(方向幕)があり、迷子になったメイの元に向く際は「めい」、サツキとメイがこっそりお母さんを見舞いに訪ねる際には「七国山病院」(本編では、「院」が上下逆になっている)、巣に戻るときは「す」など、状況に応じて行先が表示される。
- 昔はカゴ屋に化けていたが、人間のバスを見てからバスの姿に化けるようになったという[1]。
- ススワタリ
- イガ栗のような形をした黒い生き物。「まっくろくろすけ」とも呼ばれる。後年のスタジオジブリ作品千と千尋の神隠しにおいても、釜爺の助手として石炭運びをするススワタリが登場するが、こちらには細い手足が生えている。
- カンタのおばあちゃん
- カンタの祖母。草壁家が引っ越してくるまで家を管理していた。サツキとメイを本当の孫のようにかわいがり、2人の面倒をよくみてくれる。畑でいろいろな野菜や花を育てている。ロマンアルバムによると「おっかない性格」らしく、本編でも、サツキたちの家を「やぁい、おまえんちおっ化けやーしきー」と囃し立ておばけ屋敷扱いしたカンタを一喝して、逃げ帰らせた。
- 大垣勘太(カンタ)
- サツキのクラスメイト。身長はサツキより少し低い。よく家の仕事を手伝う。純情で照れ屋な性格で都会から来たサツキが気になる様子だが素直になれない。引っ越したばかりの草壁一家に岡持ちを持っていった際、サツキの前で新居を「お化け屋敷」と言って囃し立てたことから、サツキと意地を張り合うようになる。しかし雨の日に、メイを連れて立ち往生していたサツキに傘を貸したことからわだかまりが解消され、物語終盤でメイが迷子になった時には、途方に暮れるサツキの前に駆けつけるなど頼りになるところを見せた。当初サツキから「カンタさん」と呼ばれるが、終盤には「カンちゃん」と呼ばれた。
- カンタの母
- 雨の日なのに傘を忘れてきたと意地を張るカンタにゲンコツを一発お見舞いした、典型的な肝っ玉母さん。
- カンタの父
- 作中では、婿養子と思しき描写がある。あまり存在感がない。
- 学校の先生(森山玲子)
- サツキの担任。大柄で恰幅のいい、大学を出たばかりの若い女性教師。草壁家の事情を理解しており、メイが勝手に学校に来た時、教室にいることを許してくれた。
- ミチ子(ミッちゃん)
- サツキのクラスメートで、最初にできた友達。サツキからはミッちゃんと呼ばれている。学校では、サツキの隣の席に座っている。
- 草刈りをしている男性
- サツキにメイのことを尋ねられたおじさん。
- 本家のおばあちゃん
- カンタの親戚。サツキに電話を貸した。小説版では伯父さんも登場している。
- 農作業車[21]に乗っていた男
- 若い男性。いきなり飛び出してきたサツキを怒鳴りつけたが、事情を理解すると同情した。
- 農作業車に乗っていた女(リョウコちゃん)
- 農作業車の荷台に乗っていた若い女性。七国山病院に向かって迷子になったメイのことを聞くサツキに、「七国山から来たが幼い女の子は見ていない」という情報を伝えた。
- 郵便配達員
- 七国山病院からおかあさんの病気に関する電報を届けに来たが、留守だったのでカンタの家に預けに行く。
- バスの車掌
- 雨の日、サツキとメイが、自宅から最寄りの稲荷前の停留場へおとうさんの傘を持って行った際に止まったバスの車掌。
声の出演[]
英語版は2種類存在する。
キャラクター | 日本語版 | 英語版(ディズニー版) | 英語版(ストリームライン版) |
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草壁サツキ | 日高のり子 | ダコタ・ファニング | リサ・マイケルソン |
草壁メイ | 坂本千夏 | エル・ファニング | シェリル・チェイス |
草壁タツオ(お父さん) | 糸井重里 | ティモシー・デイリー | グレゴリー・スニーゴフ |
草壁ヤス子(お母さん) | 島本須美 | レア・サロンガ | アレクサンドラ・ケンウォーシー |
トトロ | 高木均 | フランク・ウェルカー | |
ネコバス | 龍田直樹 | フランク・ウェルカー | カール・メイセック |
カンタのばあちゃん | 北林谷栄 | パット・キャロル | ナタリー・コーレ |
大垣勘太(カンタ) | 雨笠利幸 | ポール・ブッチャー | ケネス・ハートマン |
カンタの母 | 丸山裕子 | メラニー・マックィーン | |
カンタの父 | 広瀬正志 | ||
学校の先生(森山玲子) | 鷲尾真知子 | ||
ミチ子(ミッちゃん) | 神代智恵 | ブライアン・シッダール | |
草刈り男 | 千葉繁 | ||
本家のおばあちゃん | 鈴木れい子 | ||
農作業車に乗っていた男 | 中村大樹 | スティーブ・クレイマー | |
農作業車に乗っていた女(リョウコちゃん) | 水谷優子 | ララ・コーディー | |
郵便配達員 | 西村智博 | ||
バスの車掌 | 平松晶子 | ||
その他 | TARAKO 大谷育江 石田光子 |
アシュレイ・ローズ・オル カテリン・ペーターゼン エヴァン・サバラ |
音楽[]
※作曲・編曲は全て久石譲が担当
オープニングテーマ[]
- 「さんぽ」 作詞:中川李枝子、歌:井上あずみ
- 童謡としても歌われており、カラオケ等でもアニメソングでなく童謡に分類される場合がある。
- CDでは杉並児童合唱団のコーラスが付いているが、映画では井上のソロで2番が省略されている。
エンディングテーマ[]
イメージソング[]
- 「風のとおり道」 作詞:宮崎駿、歌:杉並児童合唱団
- 「すすわたり」 作詞:中川李枝子、歌:杉並児童合唱団
- 「おかあさん」 作詞:中川李枝子、歌:井上あずみ
- 「まいご」 作詞:中川李枝子、歌:井上あずみ
- 「ねこバス」 作詞:中川李枝子、歌:北原拓
- 「ふしぎ しりとりうた」 作詞:中川李枝子、歌:森公美子
- 「ドンドコまつり」 作詞:W.シティ制作部、歌:井上あずみ
- 「小さな写真」 作詞:宮崎駿、歌:久石譲
- 上條恒彦がカバー。曲名は「お母さんの写真」で、歌詞が一部異なっている。
オーケストラストーリーズ「となりのトトロ」[]
- 作曲・編曲・ピアノ演奏:久石譲
- 演奏:新日本フィルハーモニー交響楽団
- ナレーション:糸井重里
トトロのストーリーを糸井重里によるナレーションと、オーケストラによる音楽で再現。
2003年に久石譲のコンサートにて初演された。 物語に入る前に、「さんぽ」のメロディーに合わせてオーケストラの楽器紹介が行われる。CDは徳間ジャパンより、オーケストラスコアは全音楽譜出版社より発売されている。
オーケストラストーリーズ「となりのトトロ」曲目リスト
- さんぽ(楽器紹介)
- 五月の村
- すすわたり~おかあさん
- トトロがいた!
- 風のとおり道
- まいご
- ねこバス
- となりのトトロ
スタッフ[]
- 原作・脚本・監督:宮崎駿
- 製作:徳間康快
- 企画:山下辰巳、尾形英夫
- 作画:佐藤好春
- 美術:男鹿和雄
- 音楽:久石譲
- 仕上:保田道世
- 撮影:白井久男、黒田洋一
- 編集:瀬山武司
- 録音演出:斯波重治
- 調整:井上秀司
- 効果:佐藤一俊
- 原画:丹内司、大塚伸治、篠原征子、遠藤正明、河口俊夫、田中誠、金田伊功、近藤勝也、二木真希子 山川浩臣 田川英子川
- 背景:松岡聡、野崎俊郎、太田清美、武重洋二、吉崎正樹、管原紀代子
- 動画チェック:立木康子、舘野仁美
- 動画:坂野方子、諸橋伸司、大谷久美子、横田喜代子、田中立子、松井理和子、服部圭一郎、水谷貴代、椎名律子、遠藤ゆか、尾崎和孝、手島晶子、岩柳恵美子、宮崎なぎさ、前田由加里、竹縄尚子、岡部和美、新留理恵、岡田正和、山懸亜紀、日暮恭子、渡辺恵子、福富和子
- スタジオ・ファンタジア 吉田肇、長野順一、大田正之、北村直樹、山本剛、山浦由加遠藤正正里
- アニメトロトロ 伊藤広治、石井明子、川村忠輝
- 色指定:水田信子
- 仕上検査:橋本政江
- 制作担当:田中栄子
- 制作デスク:木原浩勝、川端俊之
- 演出助手:遠藤徹哉
- 特殊効果:谷藤薫児
- 効果助手:小野弘典
- 台詞編集:依田章良
- 録音演出助手:浅梨なおこ
- 録音:住谷真、福島弘治、大谷六良
- 録音制作:オムニバスプロモーション
- 音楽制作:三浦光起、渡辺隆史、株式会社徳間ジャパン
- 録音スタジオ:東京テレビセンター
- 現像:東京現像所
- 協力:徳間書店アニメージュ編集部、博報堂、鈴木敏夫、亀山修 他
- プロデューサー:原徹
- 制作:スタジオジブリ
英語版スタッフ[]
- ストリームライン版
- 演出・台本:グレゴリー・スネゴフ
- プロデューサー:カール・メイセック
- 製作:ストリームライン・ピクチャーズ
- 配給:20世紀フォックス
- ディズニー版
- 演出・プロデューサー:リック・デンプシー
- 製作・配給:ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント
受賞歴[]
- 第3回AVA国際映像ソフトフェア ビデオ部門アニメビデオ賞
- 第12回山路ふみ子映画賞 映画賞
- 第13回報知映画賞 監督賞
- 1988年度キネマ旬報ベストテン 日本映画ベストテン第1位、読者選出日本映画ベストテン第1位、読者選出日本映画監督賞
- 1988年度毎日映画コンクール 日本映画大賞、大藤信郎賞
- 第29回優秀映画鑑賞会会員選出ベストテン 日本映画第4位
- 第31回ブルーリボン賞 特別賞
- 日本映画ペンクラブ1988年度ベスト5 邦画部門第2位
- 1988年度第24回映画芸術ベストテン 日本映画第1位
- 第6回日本アニメ大賞・アトム賞 最優秀作品賞、脚本部門最優秀賞、美術部門最優秀賞、主題歌部門最優秀賞
- 昭和63年度(第39回)芸術選奨文部大臣賞
- 第20回星雲賞メディア部門
- 芸術選奨芸術作品賞
- 文化庁優秀映画製作奨励金交付作品
- 昭和63年度厚生省・中央児童福祉審議会特別推薦
- シティロード読者選出ベストテン’88 ベストシネマ邦画第1位、ベスト監督第3位
- 1988年度シネフロント・ベストテン 日本映画ベストテン第1位
- 1988年度全国映連賞 作品賞、監督賞
- 第11回アニメグランプリ(アニメージュ) 作品賞第1位
- 日経リサーチが2004年12月27日に発表した「タレント・キャラクターイメージ調査」において、トトロが好意度ランキングで第2位に選ばれた[22]。
売上記録[]
(日本国内)
内容 | 記録 | 補足 |
---|---|---|
興行収入 | 約11.7億円[23] | 推測 |
配給収入 | 5.88億円[23] | |
全国動員 | 80万1680人[23] | |
『イメージソング集』 | 0.5万枚出荷(1987年発売のLP)[24] 4万本出荷(1987年発売のCA)[24] 8.5万枚出荷(1987年発売のCD)[24] 4万枚出荷(1996年発売の再発CD)[24] 0.5万枚出荷(2004年発売の再々発CD)[24] |
|
『サウンドトラック』 | 0.5万枚出荷(1988年発売のLP)[24] 8万本出荷(1988年発売のCA)[24] 17万枚出荷(1988年発売のCD)[24] 9万枚出荷(1996年発売の再発CD)[24] 1万枚出荷(2004年発売の再々発CD)[24] |
|
『ドラマ編』 | 0.1万本出荷(1992年発売のCA)[24] 0.2万枚出荷(1989年発売のCD)[24] 0.5万枚出荷(1996年発売の再発CD)[24] |
|
『サウンドブック』 | 0.2万枚出荷(1988年発売のLP)[24] 3万本出荷(1988年発売のCA)[24] 5万枚出荷(1988年発売のCD)[24] 1.1万枚出荷(1996年発売の再発CD)[24] 0.5万枚出荷(2004年発売の再々発CD)[24] |
|
『ハイテックシリーズ』 | 1.8万本出荷(1990年発売のCA)[24] 4.5万枚出荷(1990年発売のCD)[24] 0.5万枚出荷(1996年発売の再発CD)[24] 0.5万枚出荷(2004年発売の再発CD)[24] |
|
『CD-BOX』 | 0.7万枚出荷(1994年発売のCD)[24] | |
『いっしょに歌おう!大きな声で となりのトトロソング&カラオケ』 |
2.5万枚出荷(1999年発売のCD)[24] | |
『オーケストラストーリーズ』 | 1.2万枚出荷(2002年発売のCD)[24] | |
主題歌『さんぽ/となりのトトロ』 | 7.5万枚出荷(1988年発売のCD)[24] 0.5万枚出荷(2004年発売の再発CD)[24] |
|
VHS・ベータ(徳間版) | 24万本出荷[25] | 1996年10月時点 |
VHS(ブエナビスタ版) | 190万本出荷[25] | 2003年6月時点 |
DVD(ブエナビスタ版、2枚組・特典付) | 108.4万枚販売[26] | 2011年7月時点 2011年8月1日付オリコン週間DVDランキングにて史上初の通算500週目のランクイン |
テレビ放送の視聴率[]
放送日 | 視聴率 |
---|---|
1989年04月28日(金) | 21.4% |
1990年03月30日(金) | 23.2% |
1991年07年12日(金) | 20.3% |
1994年07月15日(金) | 22.2% |
1995年12月22日(金) | 18.1% |
1998年06月26日(金) | 21.7% |
2000年06月23日(金) | 21.1% |
2002年08月02日(金) | 20.9% |
2004年07月23日(金) | 23.0% |
2006年07月28日(金) | 22.5% |
2008年07月18日(金) | 17.6% |
2010年07月23日(金) | 20.2% |
関連商品[]
- 『となりのトトロ(VHS)』(1997年6月)
- 『となりのトトロ サウンドトラック集』(2004年8月)
- 『となりのトトロ (CD)』(2004年10月)
- 『となりのトトロ DVD』(2001年9月)
派生作品[]
- 『小説 となりのトトロ』徳間書店アニメージュ文庫、久保つぎこ著
- 『めいとこねこバス』、2002年に三鷹の森ジブリ美術館で公開。
都市伝説[]
「本当は怖いとなりのトトロ」などとして、様々な憶測がネット上や口コミなどで流れた。その中心は、作品中でさつきとメイの影が途中から無くなっている(描かれていない)ことから「さつきとメイは既に死んでいる(またはもうすぐ死ぬ運命にある)」と勝手に解釈されるようになったものであるが、トトロのモデルとなった北欧伝説の妖精「トロール(作中ではトロル)」が不幸(死)をもたらしたり子供をさらうといった性質があることやトトロが純真な子供にしか見えない(大人には見えない)妖精として描かれていることを解釈し「トトロは死神」であるというもの、父親の草壁タツオが大学考古学研究論文をまとめている描写があることを「『となりのトトロ』は死んだサツキとメイがもし生きていたらと父親が想像して作った物語で、父親が作中で書いているのはその物語である」と解釈したもの、母親の草壁靖子が病気で入院している描写があることや七国山病院のモデルとなった病院が結核患者などの重症患者・末期患者を多く扱っていたこと、結核による死亡率が極めて高かった1950年代(1955年)を時代背景にしていることから「もうすぐ死ぬ母親が先に死んだ娘たちの魂を見ている(または夢を見ている)」とするうわさまで流された。スタジオジブリにも問い合わせが複数あり、広報部が公式ブログでこれを否定する見解を発表する事態にまでなった[27]。『宮崎駿の時代 1941~2008』(鳥影社)のあとがきは「あれ(影がないの)は影の処理の定番である半露出撮影だと手間がかかるから簡略化した結果なのだ」としている。
脚注[]
- ↑ 1.0 1.1 1.2 ロマンアルバム特別編集『となりのトトロ絵コンテ集』(1988年)附録の宮崎駿インタビューより。
- ↑ ビデオのパッケージにもこの初期イメージが使われている。
- ↑ 「プロフェッショナル 仕事の流儀」、2008年8月5日
- ↑ 『となりのトトロ』、視聴率20.2%を記録!放送12回で10回目の20%越え(ニュース-ORICON STYLE-、2010年07月26日)
- ↑ 5.0 5.1 スタジオジブリ責任編集『トトロがいっぱいTOTORO―1988-1995』1995年、徳間書店、193頁。ISBN 4-19-860269-7
- ↑ 『日経流通新聞』1991年2月16日付、8頁。
- ↑ 鈴木プロデューサーインタビュー
- ↑ 「ブエナビスタホームエンターテイメントのビデオソフト」『日経産業新聞』1997年11月11日、3面。
- ↑ オリコン 「200週を超える大セールス!『となりのトトロ』の根強い人気の理由!」 オリコン、2005年
- ↑ 2005年日本国際博覧会協会 「サツキとメイの家」 2005年
- ↑ 『夕刊デイリー』(1997年12月13日3頁) 大分県教育委員会汚職事件(2008年)の当事者であったことから、現在では公にはされていない。
- ↑ 佐伯市公式ホームページ 「佐伯市観光ガイド」
- ↑ トトロの公園、再び 宮崎駿監督デザイン、東京・杉並に asahi.com 2009年9月6日
- ↑ 『ロマンアルバムエクストラVol.69 となりのトトロ』(徳間書店)122頁
- ↑ 映画「コクリコ坂から」のパンフレット(企画のための覚書「コクリコ坂から」について「港の見える丘」より)
- ↑ 『ロマンアルバムエクストラVol.69 となりのトトロ』(徳間書店)122頁
- ↑ 『ジブリはこうして生まれた。』
- ↑ 『THE ART OF となりのトトロ』に掲載の初期イメージボードの設定より
- ↑ 後の関連書籍では年齢が統一されておらず、『ロマンアルバムエクストラVol.69 となりのトトロ』(徳間書店)では小学4年生、映画パンフレットや公開後に発売されたDVD、雑誌、書籍等には小学6年生と記されている。『となりのトトロ 絵コンテ集』(徳間書店)の巻末資料の中に、小学4年生の設定であったが、途中で小学6年生に変更されたとある。
- ↑ ほぼ日刊イトイ新聞 「茶坊主のひとりごと。二十杯目◎「となりのトトロ」秘話」 東京糸井重里事務所、2004年9月5日
- ↑ 絵コンテには「小型のオート三輪」と記されている。
- ↑ 「タレント・キャラクター消費者の好意度 麗しのオードリー不滅 イメージネット調査」『日経流通新聞MJ』2004年12月27日付、2面。
- ↑ 23.0 23.1 23.2 叶精二『宮崎駿全書』124頁。
- ↑ 24.00 24.01 24.02 24.03 24.04 24.05 24.06 24.07 24.08 24.09 24.10 24.11 24.12 24.13 24.14 24.15 24.16 24.17 24.18 24.19 24.20 24.21 24.22 24.23 24.24 24.25 24.26 叶精二『宮崎駿全書』122頁。
- ↑ 25.0 25.1 叶精二『宮崎駿全書』125頁。
- ↑ 『となりのトトロ』、約10年かけ、前人未到の500週ランクイン - オリコン 2011年7月27日
- ↑ 「いつものジブリ日誌」 スタジオジブリ 2007年5月1日
関連項目[]
- 2005年日本国際博覧会 - サツキとメイの家を出展している。
- 土々呂駅
- 大分バス-佐伯駅~木浦鉱山線の沿線に「ととろ」バス停がある。
- トトロの森
- 昭和ノスタルジー
- トイ・ストーリー3 - トトロ(のぬいぐるみ)がカメオ出演している。
- サウスパーク - トトロをパロディにした話が放送された。
外部リンク[]
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